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学びを形に...初めての出版体験(9)

2016-04-22 | キャリア・仕事
私が、本を出版できるようになるまでの道のりを、忘れないように残しておこう。

前回からの続き。

自分達の仮説(EMBAに来る人たちは本当は「何を」学んでいるのか)を確かめるために、私たちの卒業したUCLA-NUS以外にも、シカゴ、ケロッグ、ウォートンなど複数の学校のEMBA卒業生に話を聞き、思い出話ですっかり良い気分のまま、次の編集者との会議の日がきてしまった。

会議で、私と共著の山崎さんは、編集者の三浦さんに、複数の人にインタビューした内容を喜々として伝えた。

インタビューをして情報収集してきた私達に対して、三浦さんは少しだけにっこりして、こう言った。

「素晴らしいですね。ありがとうございます。このような形で今後も情報を収集していただけますか?
できれば複数、色々な学校の色々なタイプのクラスメイトの話を少しずつ入れ込みたいです。
それから、、、うーん、そうですね。あまり企画書から自由に離れてしまうとちょっと違うので、、、基本的には今の企画書に沿った形でお願いします」

褒められているのか、注意されているのか、、、そして一番肝心なのは、「他にももっと取材」という点だった。
本を書く、というのは本当にたくさんの情報収集が必要。それを目の当たりにした最初の瞬間だった。

この編集者の三浦さん、見た目は若くて大人しめで誠実な方で(人は見た目で判断してはいけないが)、ビジネス書担当というよりも学術書担当といった雰囲気。
しかし、最後に彼の敏腕さを思い知ることになる私達。この時は知る由もなかった、、、

それでも、企画書の骨子だけだった私達の本作りは、一歩ずつだが前に進んでいった。
その日は、3時間ほど議論を重ね、気づいたら、終電間近になっていた。

次の会議は、年明けて2015年1月。
それまでに、私と共著の山崎さんに出された宿題は、「もっとたくさんのクラスメイトのインタビュー」と「各章を肉付けする文章を書いてくる」ことだった。


以下は、企画当初の骨子。この骨子が取材と編集会議を経て、大きく変わっていく。その紆余曲折の過程は後ほど

第1章 世界のトップエリートのビジネス思考力の磨き方
第2章 世界のトップエリートが学んでいる人の動かし方
第3章 世界のトップエリートがキャリアアップのために「勉強」していること
第4章 世界のトップエリートの英語勉強法
第5章 世界のトップエリートが日々磨いている10の実践的なスキル


この時点で、2014-15年の年末年始は、私と山崎さんは休み返上が確定した。
大変だったが、それでも少しずつでも動き出したことがとても嬉しかったのを覚えている。

続く。。。