学びを形に...初めての出版体験（６）

私が、本を出版できるようになるまでの道のりを、忘れないように残しておこう。

前回からの続き。

編集者の三浦さんから、
「共著はうまくいかないことが多いので、最終的には著者を一人にして出したい」
と衝撃のコメントをもらい、途方にくれながらダイヤモンド社を後にした私と共著の山崎さん。

しかし、途方に暮れている暇はなかった。
正直なところ、最初の提案でまさか企画が通ると思っていなかった私達は、骨子以外の情報はほとんど何も書いていない状態、、、
しかし、幸いなことに編集者の三浦さんからアイディアと宿題をもらうことができた。
この編集者の三浦さん、最後の最後に知ることになるのだが、今までも数々のビジネス書のヒットメーカーだった。＜偶然８＞

編集者の三浦さんからの宿題は、二つ。

１）各章のタイトルに沿って、テーマを掘り下げる情報を書きだす。一つのテーマにつき、最低でも10個
　　※以下は、企画当初の骨子。この骨子が取材と編集会議を経て、大きく変わっていく。その紆余曲折の過程は後ほど。

　　　第１章　世界のトップエリートのビジネス思考力の磨き方
　　　第２章　世界のトップエリートが学んでいる人の動かし方
　　　第３章　世界のトップエリートがキャリアアップのために「勉強」していること
　　　第４章　世界のトップエリートの英語勉強法
　　　第５章　世界のトップエリートが日々磨いている１０の実践的なスキル

２）私達だけの学びではなく、他のEMBAでも教えられている「実践的な学び」、体験談、など、具体的な実例、最低でも10個


時は、2014年11月。
年末年始の仕事の繁忙期に、私たちの本作りが本格的にスタートした。

次の会議は１2月、1か月間でどこまで自分の考えをまとめられるのか、これからの道のりを思うと不安もあったが、それを上回るほど無性にワクワク興奮したのを覚えている。
それは、仕事をしながらEMBAで勉強していた、あの時の気持ちと同じだった。

その日から、私はEMBA勉強時代と同じく「朝30分はアイディアを出す」時間にしよう、と決めた。

続く。。。