BE~Beautiful Energy~

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学びを形に...初めての出版体験(10)

2016-04-26 | キャリア・仕事
私が、本を出版できるようになりまでの道のりを、忘れないように残しておこう。

前回からの続き。

次の会議は、年明けて2015年1月。
それまでに、私と共著の山崎さんに出された宿題は、「もっとたくさんのクラスメイトのインタビュー」と「各章を肉付けする文章を書いてくる」ことだった。

2014-15年の年末年始は、休み返上で宿題にとりかかった。

「もっとたくさんのクラスメイトのインタビュー」は、時間も限られているため、私も共著の山崎さんも、まずはお互い「自分のEMBAのクラスメイト(注1)のProfile book(注2)」を眺めながら、みんなとの記憶をたどり、「このクラスメイトは面白かった、こんな言動をしていた」という記憶をもとに、彼らにコンタクトを取り、メールやSkypeなどで話を聞くことにした。
幸い、クラスメイト達は卒業してもFacebookやLinkedinなどのSocial Mediaでつながっているので、コンタクトをするとみんな喜んでくれた。こういう卒業後も続く人脈は本当に学校で学ぶこと以上の人生の財産だと、改めて実感した。<偶然11>

(注1:私と山崎さんは同じUCLA-UNS EMBA卒業生だが、卒業年次が違うためクラスメイトも違う)
(注2:MBAやEMBAの多くの学校はクラスメイトの紹介や就職活動用にProfile bookという顔写真と簡単なプロフィールを載せた冊子を作る)

そして、彼らに話を聞きながら、話の最後に、「ところで、貴方にとって一番印象に残っているクラスメイトって誰だった?」と、彼らから面白かったクラスメイトの情報を引出し、リレー形式でインタビューをしていった。


そして、自分の経験やインタビューさせていただいた人たちからの話をもとに、肉付けする情報やエピソードを洗い出していくという地道な作業を、年末年始、私は実家で姪っ子や甥っ子と遊びながら、粛々と進めていったのだった。


。。。年が明けて、2015年1月

編集者の三浦さんとの会議。
私と共著の山崎さんが、それぞれ最初の企画骨子に肉付した情報をもとに書いたものをお互いに出しあってみると、、、
お互いの視点、文章のトーンがあまりにも違うことが判明。(当たり前と言えば当たり前、なぜなら二人とも興味を持つ視点が違うから)
さらに、同じテーマに対しても、二人の意見が違うので、「いったい、どっちが本当?」と突っ込みたくなる部分もあったぐらいだ。

これが「共著は難しい...」と言われる一つの理由だ、とその時に痛感した。

この違いをどうやって上手く融合してまとめていくのか?それは、最終的には編集者にとって手間がかかることに違いない。

私も共著の山崎さんも「お互いのトーンが全然違いますよねぇ...どうしましょうか...」とおそるおそる聞くと、
編集者の三浦さんは表情を変えずに、さらりと一言、
「お二人ともに視点が違うので、それはそれで面白いですよね。最終的には何とかうまくまとめましょう」
と言ってくれた。この編集者の三浦さんの、静かながらも芯が強くて粘り強い性格は、この後の私たちの迷走をいつも救ってくれた。<偶然12>


色々議論を重ねた結果、編集者の三浦さんから出された次なる宿題は、こちら。
「やはり、エピソードを裏付ける『エグゼクティブが学んでいる授業の内容』にも触れておきたいですね。次の会議では、実際にどのような授業が行われていたのか、情報を持ってきていただけますか?」

ということで、次の会議までの私たちの作業は、
1)各授業について、シラバスのコース名と授業のポイントを、を分かりやすく、魅力的な日本語にする」
2)各授業で学んだ体験とクラスメイトのエピソードを繋げる
3)各授業で学んだ体験が、仕事でどのように役だったのか?学びをどのように活かしたのか? の情報を整理する

ということになった。
道は、まだまだ遠かった。

続く。。。