学びを形に…初めての出版体験(5)

私が、本を出版できるようになるまでの道のりを、忘れないように残しておこう。

前回からの続き。

(編集者 三浦さんとの会議、2回目)
2014年10月某日、編集者 三浦さんから依頼を受け、再び、私達はダイヤモンド社に集まった。

三浦さんから言われたのは、衝撃的な言葉だった。

「企画会議は通ったが、共著は過去のケースでもうまくいかないことが多い。企画や編集は二人(山崎、岡田)でもいいが、最終的には著者を一人にして出したい」

著者を一人に…
私達は考え込んでしまった。
私と山崎さんはバックグラウンドが全く違う。当然、同じ授業を受けても視点が全く違う。
どうやって一人にする？二人の名前を足して別の人物にする？
でも、ここで止まってしまったら、企画倒れになってしまう。
せっかく手に入れた一生に一度ぐらいの大きなチャンスをの逃したくなかった。
すぐには良い案が浮かばなかったが、「進めながら最後に考えるのはどうでしょうか？」と提案した(その場を逃げた？)。
ここで止まらずに先に進められたことで、最後は私達の実名の共著が実現することになる。<偶然7>

加えて三浦さんから言われたのは、

「UCLAだけではなく、シカゴ、ケロッグ、ウォートン…などのEMBA生の情報も盛り込みたい。実際にEMBAで教えていることを卒業生や現役生の目線で捉えて、読者がそのエッセンスを疑似体験することで『世界標準のタレントとしてキャリアアップしていく方法』をイメージできれば」

それは確かに妙案だった。
私達は、次回の打ち合わせまでに骨子を膨らます情報を集めて持ってくる、という約束をして、その日の会議を終えた。

ちなみに、以下が一番最初の企画書レベルの目次。

第１章　世界のトップエリートのビジネス思考力の磨き方
第２章　世界のトップエリートが学んでいる人の動かし方
第３章　世界のトップエリートがキャリアアップのために「勉強」していること
第４章　世界のトップエリートの英語勉強法
第５章　世界のトップエリートが日々磨いている１０の実践的なスキル

ダイヤモンド社からの帰り道、山崎さんと二人で、「これはもしかしてこれからがとても大変な道のりなのでは…」と語ったのを覚えている。
でも、最初の一歩は踏み出せたのだ。あとは前に進むしか、ない。

続く。。。