ひねもす のたりのたり かな

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魔法の万年筆

2007年05月29日 02時19分57秒 | 観劇
随分遅くなっちゃったけど、24日に「魔法の万年筆」を観てきました。

総合的に観ると、可愛い吾郎さんフェスティバルでした。うーーん、だって他に言いようが無いんだもの。
ストーリー的にもね、最後はぶっちゃけ身も蓋も無いじゃん?テーマもあんまり無いじゃん?
とにかく最初から最後まで、吾郎さんのための劇だったなぁ~って感想しか持てない。

でも吾郎さんのための劇だから、吾郎さんは本当に可愛らしいし、かっこいい。
吾郎さん好きにはたまらないぐらいに、色んな吾郎さんの魅力が詰まっている。
滑稽な吾郎、慌てる吾郎、悲しむ吾郎、笑う吾郎、怒る吾郎、焦燥する吾郎、傲慢な吾郎、ナルシストな吾郎。
この全部が、とってもキレイにストーリーの中に織り込まれてて、吾郎さんはさぞかし演じていて楽しいだろうなぁ。
そして、吾郎さんのファンは何回でも観たいだろうなぁ。

まあね、前回の吾郎さんの劇「ヴァージニアウルフなんかこわくない?」が本当に重くて深くて、辛い部分(内容がね)が多かったから、からりと乾いた劇でもファン的には良いんじゃないかな。
からりと乾いた……あんまり乾いてないかなぁ…。ハートフルさはその前の「謎の下宿人~サンセット・アパート~」の方が、断然ハートフルで優しかったしまとまっていた。
うーん、ストーリー的には本当にね、好きじゃ無い部類に入っちゃうんです、私には。これは好みだから、仕方ないよな。

演者は良かったです。みんなキレイにぴったんこで、あんまりはみ出して無くて。
阿南さんの、どーしようも無い人へのやさしさとか、編集者としての意地や根性とか良かったし、小林さんの職人気質の頑固さとか、河原さんの飄々とした佇まいと弱さひねくれ方とか、三鴨さんの色っぽさに純粋さ蓮っ葉な可愛らしさ、西牟田さんの可愛さ男らしさ、久世さんの頑なさ、山崎さんのとっとこ。良いのになぁ……。
西牟田さん、男デルタの方がなんだか見慣れてるのは、勇ましい役の時ばっかり見ているからかなぁ、女らしいデルタ役が新鮮で、本当に可愛かった。
久世さん……実は最初高畑淳子さんかと思っちゃった。役の系統、ちょっと似ているよね。


あれさ、落ちをつけたらいかんっ!若い者はすぐに落ちをつけたがるっ!って事でついてないのかなぁ。
私なら最後に、
「デルタっ戻って来たよっ!」
「……パーカーっ!」
びよよよよん!
「……もう一度いくよ…デルターっ!」
「パーカーっ!」
ばよよよよん!
「えぇぇっ!」
って落ちをつけちゃうけどなぁ…(笑)


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