ひねもす のたりのたり かな

映画やら舞台やら日常やらお仕事やら

恋におちたら 第二話

2005年04月22日 19時35分01秒 | ドラマ
島男が階段を上がり始めました。

警備員からフロンティア社員へと、何かを求めて一段階段を上がりました。
会社経営という、とてもシビアな世界。馬の目を射抜くような、そんな世界で勝ち抜いて行くには、選択というものはとても大切な事だと思う。相手の会社を思ったら、自分の会社が潰れる。ある意味で、本当に情に流されてはいけないんだと思う。自社にやさしい社長なら、社員は安心して付いていける。
高柳はその点、凄く正しい社長だ。
島男は切り捨てられたわが身を、相手に重ねる。会社が潰れてしまった島男は、悪くないのか……社員の立場からすれば、悪い社長なんだろう。誰かを信じきって委ねる事は、人生においては悪い事では無いが、会社を経営する者としては悪い事だ。フロンティア並みに大きな会社ならともかく、島男のネジ工場や、大学の時に立ち上げた会社ぐらいなら、何とか経営を把握する事は難しく無いはずだ。なのに、島男は人に委ねて安心しきって失敗した。今までに「会社」としうものを二回も潰してきたのだ。それって、ダメだろう。
島男は、社員にきちんと給料を払って尚且つ巨大な利益を上げ続けている高柳に、何を言われても本当に一言も返す言葉は無いはずだ。
人間として、それでいいのか?って言われたら、高柳の言うことには抵抗はあるが、社長として経営者としてなら、ひどくまっとうで納得のできる話で、島男の方が完全に間違っているのだ。
うーーんうーーん……どうするの島男くん?

ストーリーは、お仕事中に呼び出されて警備員の服のまま高柳と会う島男。なんか、びっくりしている社員の間を意気揚々とした顔で歩いてく島男と、高柳の前に立った時の顔、全然違うんだけど。一環していないよね、心の動きが。
あなたみたいなお金持ちになるには、どうしたら良いのでしょう。
……お金持ち……お金持ちって言葉に、なんとなく子供みたいな言葉でちょっと違和感。
丁度良いっと言われて警備員の制服のまま、高柳に連れられてフロンティアの取引先に行く。島男がこの後ずっと制服だったのが、もの凄く妙。
取引先では、途切れない電話と、必死に言い訳をしてあやまったりしている社長。どうやらこの会社は、業務があまり安定していないらしい。きっかり2分で終わらせると言った高柳は、「契約を継続しない」っと言い切ったのみで用事を終了する。どうゆう訳で打ち切るのかとか、一切説明なし。後は弁護士と……で終わり。
この打ち切り宣言も変だけど、それ以上に変なのは香織さん。気のせいかうっすらと笑んでいる。
この後に行ったレストランでも、シャンパン越しの香織さんは笑んでいる。あっさりと切り捨てる高柳に慣れたのか、当たり前と思っているのか。なんとなく、怖いのですが。天真爛漫とは、ちょっと違うような気がする。分かってて笑んでいるなら怖い女だし、分からなくて笑んでいるならただのバカ。

守子さんのリオハで守衛のおじさんと飲むんだけど、守子さんも分からない人だぁ~。
でも、あんなに美味しそうなハムを出してくれるんなら、いい人だ。元ハム屋がハム食べて喜んでるよ~。ワインも美味しそうだ~。この時、守衛のおじさんと島男はまだ並んで座って飲んでるんだよね。

家に帰ってから部屋の奥にしまいこんでいたパソコンを取り出して、電源を入れる島男。凄いねーー島男ったら、ひょろそうに見えて男だね、ラップトップのパソ一式を一気に抱えて出して来たよ。絶対に私には持てないよ。だって、すげー重いもん。全部で15キロ以上ある上に、モニター持ちにくいし。
色々と悩みながらも、島男はフロンティアに入社する事にしました。
警備員のおじさん、いい人だねー。うん、どんな仕事だって誇りを持ってやるべきだし、無駄な仕事なんて無いんだよね。警備員ただ制服を着て立っている事で、見回ってくれている事で、小さな犯罪の抑制になっていて、ビルの中で安心して仕事が出来る人がいっぱいいるんだ。それはとても大事な事だろう。だけど、お金持ちになりたい島男は、そこからフロンティアの会社に行ってまう。たったあれだけの期間しかいなかった島男を、泣いて惜しんでくれる人を捨てて。
さて、フロンティアに入社した島男くんの最初のお仕事は、バーチャルショップに参加しているおもちゃ屋との契約を切る事。
契約を切るために出かけた先で、店長さんに頭を何度も下げられて、契約を切らないで下さい、お願いしますっと懇願されます。ちょっと前の自分の姿を重ねて、島男は背中を丸めて辛そうにそれを聞いています。悲しい気持ちを抱えたまま、島男は家に帰る途中に威勢よく魚を売っている幼馴染の龍太をぼんやりと見つめる。生き生きと働く龍太と、覇気の無い島男。
忙しい時間なのに龍太はコロッケを買って、島男を川原に連れて行く。なんか変だよ、お前。何やっていても、どんなになっても、俺にとって島男は島男だよって言ってくれる龍太。あぁ、あんたって本当に熱くて一途な男だねー、歳よぉ……って違う違う、今は龍太だ。気をかけてくれる友達、認めて受け止めてくれる友達って宝だよね。

次の日、まだしょぼんっとした格好で島男はおもちゃ屋に行きます。あんまりしょんぼりしてる島男に、奥さんが諦めたように書類書きましょうっと夫を説得する。一文字一文字ゆっくりと書いて行く主人、それから目を逸らす島男の目に、あるものが目に入った。山積みにされた、古いおもちゃの数々。待ってくださいっと手を出した島男の手に、亀井っというハンコが押された。
……ってそこは良い。ここの演出が嫌っ!デフォルメされた巨大ハンコ。ベタ過ぎっ!ギャグにしたくてギャグになりきらない、この生ぬるいベタさが、凄い気持ち悪い。いっそ魚眼レンズでぬぉぉぉぉぉっ!って写してくれた方がお金かからない上に、ベタベタでオーバーで良いわ。ギャグとシリアスの領域が曖昧なのも気持ち悪い。面白っぽくしたくてすべってるとこが、寒すぎる。合わないわ、合わないっ!やっぱり、合わない。演出は何人かでやっているはずだから、別の人の回に早くなって欲しいわ。

古いおもちゃをネットオークションで売って、利益を出そうと言い出す島男に、ネットオークションのシステムは無いし特例は作れないからっと、それを拒絶する神谷(谷原)。二日でシステムを作るからって条件でそれを認める桐野(和久井)。
さて、またまた天才プログラマーの登場ですっ!椅子に座ってほんの少し瞑想すると、もの凄い勢いでプログラムを打ち込んで行く。役者くさなぎ渾身の演技、むちゃくちゃ打ち。黄泉がえりでは、シフトキーの連打という、ありえない打ち込みをやってくれていた彼としたら、文字キーを打っているだけでものすごい進歩なのである。
残業をしている島男に香織が話かけた事から、島男の作業を手伝う事に。法律の事を確認してくれたり、ロゴについてとか。
二日の徹夜を繰り返して、やっとプログラムが完成。早朝にコーヒー片手に会社から帰る、ほのぼのとした微妙な雰囲気の二人。
畳の上で転がるように寝ていた島男は、一本の電話で起こされた。
オークションで、うなぎのぼりのようにあがって行く値段。ヤフオクみたいにオークション専門サイトなら、検索かけりゃ探し出せるけど、ショッピング専門サイトで特別許可された宣伝無しのサイトで一晩で万単位の値段が出るなんてすげーーー、2ちゃんやらにリンク貼ったってこんな行かないだろう、ありえねーーーっとかは無しなのね。出来上がったオークションシステムは、もう出来たら許可無く走らせてもいいのかってのも無しなのね。手動で更新しなくても変わる値段ってありえねーってのも無しなのねーーー。
結局、おもちゃ屋さんは一日に500万の売り上げを上げたが、会社は契約の打ち切りを変更はしなかった。億単位の売り上げのを約束されている大手企業との契約上で、同種の企業の参入させないという条件があったからだ。まぁ当たり前だよなー、テレビだってドラマの中にスポンサー企業以外の商品を出す事は出来ないしね。
そして、島男は高柳のマンションでパジャマ同然の格好でソファーで寝ている香織を見て、二人がどんな関係なのか、知ってしまう。
リオハで守子に、なんで教えてくれないんだろって愚痴を言う島男。この時島男は、もう守衛さんの隣で飲んではいない。少しだけフロンティア社員のいた場所に近いところで、島男は座って飲んでいる。
おもちゃ屋に最終通告を渡しに行った香織は、いい夢を見せて貰いました、この資金を元にまた頑張ってみますっという言葉と、一つだけ残していたロボットのおもちゃを島男へと託される。この時、おもちゃ屋さんは、鈴木さんじゃなくて島男くんって言っていた。

もうねぇ、会社の中で宮沢が気になって気になって仕方ないのよ。
メガネっ!じぃーーーーっと島男を見つめているし、しかも異星人を見るような目でさ。なんか気になるよーー、神谷以上に目立っているよ。今後、この人ってどうゆう位置に行くのかなぁ。

全体的に、もうね「ありえない」に満ち溢れていて困惑しました。ドラマにリアリティーを求めたらダメだってのは分かってるんだけど、でもいちいち気になる。
私はバーチャルショップでの経営が、どれだけ利益をもたらすのかは分からないけど、そんなに経営の中心になるものなのでしょうか?そして、たとえ○天に参加している会社とはいえ、こんなやる気無さそうな適当なHPを作ってる会社でおもちゃを買うでしょえか?買わないでしょ。よっぽど何か特別なもんを売っているならともかくさ。まず、このおもちゃ屋は、ネットでの収入をアテにするならば売るための工夫をしないとダメだろう。つか、フロンティアの営業は、打ち切る前にテコ入れをしてやるべきじゃないのか?HPの作り方を、もっと客の興味を引くような形にするとか、それでもあんなのだったら、そりゃ打ち切られても仕方ないよね。だって、売るための努力して無いんだもん。ネット販売すりゃ売れるんだよって時代は、もうとっくに過ぎている。町のおもちゃ屋さんでいるより、ずっとずっとシビアで競争が激しい世界だ。しかもさ、おもちゃ屋のバックにある商品は、おもちゃっていうよりも駄菓子屋のおもちゃみたいなのばっかりだし。売るための努力して無いよ、本当に。

現代のおとぎ話っていうファンタジーならファンタジーで良いよ。ならば、そう徹底してやって欲しい。はっきりと、ありえそうでありえない世界を、しっかりと作り上げてくれ。なんかねー、演出も中途半端な上に、脚本もこれまた中途半端で、気持ちが悪い事この上ない。スタアの恋が良い例だと思うな。現代社会なんだけど、きっちりとヒカル子さんのキャラを特化したために、見事にファンタジーとして成り立った。そんな話も、あっても良いよねって…やさしい気持ちで受け入れられる。エースをねらえっ!でも、そうだった。中途半端ってのが、一番ダメ。

バーチャルショップの説明もさ、何と言うか古臭いよ。もうとっくにネット世界の常識となっている事を、フロンティアは今更新しい事のようにやっているなんて、おかしすぎる。出遅れているのだ。

良い役者を揃えてるんだから、もっと頑張ってくれ。
現代のおとぎ話なら、きっぱりと割り切ってくれ。

恋におちたら 第一話

2005年04月15日 02時38分54秒 | ドラマ
どうだろ、どうだろ……って思っていたのですが。意外に面白かったわ。
最後の最後で島男くんはやってくれるし、かっこいいーーっ!!

ドラマを見る時、何時も最後はどこに持って行くんだろうって思って見ています。今回は「僕の成功の秘密」が副題だから、成功するとこまで持って行くのだと思うんですが……、まず成功って何?って思ってしまいました。
島男くんの台詞ではないけど、良いシャンパンを飲んでいるのに、まだ……なのか。島男くんにとって、成功って何かしら?
幸せ=成功なら、冒頭部分で島男くんの幸せってのは、当たり前に平和に繰り返されていた日常でした。でも、その日常は崩れて絶対に戻って来ません。
じゃあ、彼の成功っていうのは何なのか。一般的に言う成功って何なのか。金持ちになる事なのか、金持ちの定義はどのくらいなのか。年収一千万円?五千万円?一億稼ぐ人?島男の役をやってる剛くんは、三億税金払ってるんだからもっと稼いでいるが金持ちっというわけでは無いらしい。もっと稼ぐ人??どこまで稼げば金持ち??
つまり、終わりっという着地点が、全く分からない。いや、私がわからない分には良いんだけど、脚本家が分かっていなければ、ストーリーの展開が迷走しそうだなぁって。そんな感じがしました。

時々、ああ面白いなって演出もありましたが、どうも鈴木監督の演出と私の感覚の相性が良く無い。
無駄でないのか?って思ってしまう部分が多い。プールの中の見詰め合うシーンは意味があるのか、福引の当たり玉のCGも余計なような気がするし、ハワイのホテルのシーンの繋ぎは変な気がするし、お母さんの事を知らされた橋の上のシーンはもう使い古されてベタな気がする。
過度な演出が、洗練されていないような気がして仕方ないのだ。つまり見ていてうるさく感じてしまう。演出で、いろんな引っ掛かりを作るためにやるのは良いけど、そうで無いのにやるのは無駄。
素人さんが、覚えたての技を使いたがってやっている……そんな感じがしてしまうのだ。映画とか、特番なら良いけど、連続のドラマでこれはどうなの?
っていうかねー、本当に相性悪いんだと思う。何見ても、文句言いたくなっちゃうんだもーーんっ!!気に障って仕方ないんだもーーんっ!!
見なけりゃ良いじゃんって、そうゆう訳にいかないんだよ。奴が出てるんだからっ!!

そうそう、このドラマ脇役がね、効いてるます。
警備員の先輩も良いし、ネジ工場を潰してくれた森下さんといい。好きだなぁ~地味にいい仕事する役者さん。森下さんがネジ工場の人で出るって聞いた時、うわってなんかホントに潰れそうっ!って思ってしまった。森下さんならではの存在感のカラーだろう。大好きな役者さんです。「いぬのえいが」でも凄く良かったもん。


六年前に死ぬ気で頑張り出した人、六年前の記事、六年前に開発されたソフト、六年前にネジ工場を継いだ人。
さて、島男くんはどう成り上がるのか、そして今後の展開はどうなるのか。