ひねもす のたりのたり かな

映画やら舞台やら日常やらお仕事やら

ちょっと前だけど「GOAL!」も観てきました

2006年05月31日 11時34分49秒 | 映画
試写会に誘って貰って行って来たんですが、期待していた「よりは」良かったです。
何というか、最初から終わりが見えていて、しかも本当にその通りに進むのかよってぐらいにストーリー自体はもう目新しい事はひとっつも無いので、ハラハラドキドキを期待すると大ハズレします。
私はそうゆう事は、一切期待せずに見に行ったので、まあ試写会だし、良かったかなって思いました。

人物がどうにも薄いのが、残念。
父親との確執があったんですが、父親の気持ちがあまり丁寧では無かったので、ちょっと唐突かなぁ~って思いましたが、それなりに感動させて貰いました。主人公も線が細くて華奢で、私はJリーグ開幕前からのサッカーファンですので、サッカー選手を見慣れているためか、これはサッカー選手としたらどうなんだろうって思いました。
だって、ごっついDFにどかんってやられたら、ぴゅーって飛んで行ってしまいそうなんだもの。
あと、恋愛の部分も薄い。あっちゅー間にデキちゃうのってどうなの?女の子がまるで追っかけの子みたいよ、あれじゃ。ストーリーがサクセスストーリーだから、サッカー選手としての位置づけが上がるのと共に恋も上手くいくってのは分かる。でも肉付けが薄いと、サクセスして来たから、彼女も……ってなっちゃう。
あとねーー、一番の不満はサッカー。キャストはね、頑張ってるのよ。上手いんだと思うのよ。
ストーリー上試合はこう進んでるってのあるじゃない、その試合の流れ通りのサッカーなんて無理なのよ。どうしても場面場面のコマ切れになるし、選手はバストショットになる。
サッカー好きで見慣れてると、中継とかでもバストショットって最低の映し方だと思うの。競り合ってる選手の表情とか上半身とか見たくない。私の愛する、小野くんのだって、別にいらない。それよりも、その競り合ってる選手に対して周りがどう対応しているのかが見たいの。サッカーってそうじゃない?ボール持ってる人も確かに面白いけど、その周りの動きはもっと面白い。何時もテレビの中継見ててバストショットになると、バカモノっ!!引いて撮れっ!!周り見せろっ!!って叫んでしまうのよ。
だからね、見ててどーーしても映画だし、ポイントは主役の彼の表情であり動きだって分かってるんだけど……引いて見せろっ!!っと叫びたくてお尻がムズムズしてきてしまう。あのムズムズが、本当に気持ち悪かったわ。

でもね、面白いのは面白い。
非常にぎこちないベッカムやジダン、妙にしっくりしていたラウール。あれ見るのだけでも、ちょっとしたお徳気分。

みんなね、単純にこうゆう話はね、好きなんだと思う。
サクセスストーリーはね、見てて爽快だし後味良いし、残らないしね。
うかつにもほんのりホロリとさせられました。

まあ、サッカー好きならテレビでやったら、録画してみたら?ぐらいだけどね。

「日本沈没」プレミア試写会に行ってきました

2006年05月30日 18時17分15秒 | 映画
イロイロなご縁のおかげで、日本沈没の試写会に行ってきました。
武道館での試写会ってのに関して、ちょっと……なぁっと思っていました。だって、スクリーンが悪そうじゃない?それに音響もあまり期待できそうもないしぃ~っと思っていました。
幸いな事に、席がアリーナで真正面。
ごめんなさい、何もかも本当に良かったです。スクリーンもけっこうみやすい大きさでしたし、音響も何か特別の機械でも使っているんじゃないのか?っと思うぐらいに地に響いていました。舞台挨拶やらのプレミア試写会の、プレミア部分のオープニング……は環境省のチームマイナス6のCMでしたが、その後だかにもの凄い地響きがしました。その音がね、揺れとしてお尻に響きまくっていました。M1ぐらいあったんじゃない?ってぐらいのビリビリとた揺れ。映画中も、大音響の時、地震の音の時、お尻にビリビリするような音でした。
最近は映画館も良くなってきましたが、やっぱり防音にも限りがある。でも、この武道館は防音に関しては、殆ど心配しなくても良い立地。大音響出しても、ご近所さんはいないんだもの。久々に思い切った音響の中で見れて、物凄く満足。今までの試写会で、一番音響の良かった場所は国連大学だったのですが、武道館は国連大学と張るかも。
プレミア試写会のプレミア部分は、多分色んな方がレポしていると思いますので省略。
トヨエツは文句無しに格好良いし、ミッチーはベイベーだったし、大地さんは一人「女王」の如くだったし、國村さんは落ち着いて渋かったですし、コウちゃんは天然だったし、福田麻由子ちゃんは小さくても女優だったし、剛は出て来た時から肩怒らせてチョー緊張だったし(何故かズボンの右腿あたりに、白くて丸い小さなシミがあった。何だったんだ?何かこぼしたのか?)プレミア感たっぷりでした。私にとっての、超プレミアだったのは、ナマ久保田。ナマ久保田を拝んだのは、一体何年ぶりなんだろう。
とても楽しかったです。

では、映画は……
重いですっ!!途中で溺れそうなぐらいに重かった。
そして怖いね。生半可なホラーには、太刀打ち出来ない怖さがありました。
もの凄く、怖くて重いけど、もの凄く面白かったです。2時間10分だったか、完全にその世界に浸り切りました。
食い入るように見ていたり、ついついあちこちに力が入っていたりしたので、久しぶりに背中や首が痛くなりました。

そりゃ、イロイロとね矛盾やら穴はある。でも突きつけられてるテーマが、もの凄くでっかーい事なので、そんなささいな事はエッセンスでしか無い。小さい小さいぜよ。
移動方法が無さそうなのに移動しまくってるとか、下町なんて0メートル地帯だからどこより先に沈むとか、あんな灰が降っている中マスク無しで呼吸できないとか、オレンジは身内救出に参加できたっけ?とか、あんなとこ良く見つけて貰ったとか、富士山があんな状態で早く逃げないと危ないって言うが、今更もう無理だろとか……小さいっ!!小さいっ!日本が沈没して日本列島が日本諸島になるのに比べたら、小さいぜよっ!(笑)
何よりもこれは、エンターティメントだもん。
このブログの前のThe有頂天ホテルとは、ほぼ対極にあるエンターテイメントです。

観ていて、ああ、なんだかんだっいって私は日本人なんだ……って思った事は、最初の方でね、もし日本が沈没するとしたら、日本はどうすべきかって有識者にアンケートをとった結果、ごく一部の特殊な意見に、思わず納得してしまいました。
そして、最後になってあがく前まで、きっとその意見で良いっと思ってしまうんだろうなぁ~って思った。もしかしたら、日本人の多くが、一瞬そう思うんじゃないかなって……思った。

潜水艇、陸・海・空自好きには、かなーーりたまらん世界でもありました。登場実機の多さったら……。エアクッション艇の動きの格好良さったらなかったなぁ~。輸送ヘリやら31/2トラックやら、わくわくわくっとしちゃう。わだつみのフォルムの可愛らしさとか、いいよねーー。フィギュアが出るらしいから、6500と2000と揃えたくなるよ。でも、ローレライフィギュアの並ぶデスク廻りに更にわだつみまで追加しちゃったら、もう完全ヲタクの世界じゃない。我慢……我慢……我慢……。

福田麻由子ちゃん、上手かったなぁ~。くしゅっとなって泣くとことか、釣られそうになっちゃったもん。
大地さんが、素晴らしかった。日本沈没細腕繁盛記って題名変えても良いぐらいに、頑張っていて素晴らしかった。1000人……100人……1人でもいい……の1人の言い方が胸にぎゅーって来た。
ミッチーがね、本当に普通の家族が大好きな男をやっていて、それが良かったなぁ~。潜水艦潜水艇…の映画には必ずこうゆう目に合う男が出て来るのも、お約束だけれど……切ないよね。
吉田日出子を筆頭とする、もんじゃ「ひょっとこ」の面々。はっきり言うと無駄に良い味出しすぎてます。芸達者が揃いすぎて、妙に存在感が溢れていた。
お楽しみ出演者……福井氏、庵野夫妻、富野氏…ここらはローレライからの裏レギュラー(笑)ピエール瀧やら松尾キッチェ……何回が見て探さないとなぁ~。
ローレライの時みたいに、オタク用ムック本とか出ると良いな。
細かく楽しめる、そうゆう部分もこの映画は多いし、友達はエキストラで出ているらしいし。DVDでじっくり探すって楽しみもある。

樋口監督……重たく楽しく……そんな映画をありがとう。