夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

故郷の遺伝子

2024-08-14 15:59:31 | つれづれ
お寺さんと

久しぶりに京都弁でゆったり話し

半端ない暑さにもキチンと身繕いされている事に身が引き締まりました。

本当に暑い中をありがとうございました。

お見送りして

一番暑い時間。

バイクで来てくださってますからヘルメットかぶるのも大変ですよね。

恐ろしい。(笑)



しかし段々と

暑さに対応する遺伝子がちょっと目覚め始めました。

あれ?

あれほどクタクタだった身体がちょっとシャンとしました。

昨日画廊お片付けして

その後の早朝お墓参りでしたからさすがに辛かったんですけど

段々と慣れてきました。

とはいえ暑さを油断すると大変なので

クーラー効いた部屋に逃げ込みました。

母に涼しくなったら国見に遊びにおいでと言うと

「あんた、あそこはぽつんと一軒家なんやろ?」

(笑)

そんなことはなかろーが。

みっちゃんが、同級生だから一緒に話してカラオケ行こうって言ってるよ!と言うと

歌の好きな母は

「嘘やろ?ポツンと一軒家にカラオケってあるんかいな?」

失礼な。だからポツンと一軒家じゃないって。

一体娘がどんな所に1人いると想ったのでしょうか?

鬱蒼とした山奥の薄暗い道も山道、横が崖、

みたいな想像をしているようです

だーれもいない山の中で

一人ぼっちで作業していると想ったみたいですね。😅

一度来てもらって実際どうなのか知ってもらわねば(笑)

楽しいのに。

みっちゃんは母と同級生になるので

「話し相手になるから‼️」と。

ありがたいです。

わずか数日でも滞在してみたら楽しいかもしれないのに。と、想いました。

もちろん私の忙しい時は無理だけど。

送り迎えしなきゃいけないのもネックですけど。

温泉一緒に行ったりできるので。

なかなか行きたいと言わない人ですけど。

一人で歩けるうちになあとは思っています。



しかしすごい想像してますね。

ポツンと一軒家って。

笑ってしまいました。



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灼熱

2024-08-14 12:34:00 | つれづれ
母がちょっと美味しそうなお弁当でも見てきてよというので

この暑さの中自転車で走る。

凄まじい暑さ。

自転車のブレーキの金具がめちゃくちゃ熱いです。

美味しそうなお弁当買って

お花が頼りなげでしたので仏様のお花もちょっと豪華に。

一緒に美味しいお弁当食べて。



しかしあまりの暑さを朝からバタバタしましたから

急激にダウン。

先日の梅雨の鹿児島同様

息がしづらいです。

ふるさとなのに。


朝夕風の吹く国東の気候にすっかり慣れてしまった身体には

京都のひりひりする暑さや

コンクリート照り返しのむあっとした暑さはたまったものではありませんね。



送り火で

ご先祖様お見送りしたら

国東に戻ります。

家の中に風を通したいので。
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お盆ですね

2024-08-14 10:55:13 | つれづれ
お盆。

京都市内は今日は39度予報。

夜中も暑かったですが

朝から暑さすごいです。

国見に慣れた身体にはかなりこたえますね。


仁和寺界隈はまだ早朝それほどでもありません。

その後きぬかけの道から福王寺越えて

双ヶ丘越えて

ひたすら洛西の大原野まで。

めちゃくちゃ暑いです。

大原野神社すぐそばですが

車から降りると暑さが強烈


お寺の中の蓮の花を見てちょっと涼しく感じるかなあ?

まだ8時代なのに太陽が肌に痛いです。



帰りちょっと違う道を走ると

ここはどこ?

ナビに頼るしかない。(笑)

洛西は都のはずれ

どうしても道は細く入り組んでますから迷子になります。

何度走っても洛西は訳がわかりません。

もしも洛西に工房やアトリエを作ったら私はもう大変なことになります。

金閣寺界隈は

インバウンドの皆さんで朝から行列。



すごいなあ。

道には他府県ナンバー溢れてます。

母の買い物も早めに済ませて戻るともうダウン。

あー。ダメです。暑くて。

昨日画廊お片付けして今日早朝なので

おそらくくたびれたんでしょうね。

眠くなってきましたが

午後はお寺さんが来られますから用意しなきゃ。

落ち着きませんね。



都会の運転は特にくたびれます。

国東では

私の車はリッター21キロ。

素晴らしい伸びです。

エコカーじゃないのに。

京都市内走ると15キロくらいになりますねえ。





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生まれ育った家

2024-08-14 05:55:54 | つれづれ
京都の古い町家

それが私のふるさとです

大きな松の太い梁が通り

大屋根が高い

私はそんな大屋根の天窓から差し込む日の光の一筋を

子供の頃から見ていた

古い艶々と輝く柱が通り

壁は漆喰が塗り込めてある

昔は「おくどはん」(かまど)がありました

長い煤払い箒が立てかけてあり

奥には織屋長屋の西陣織の巨大な織機が並んでいた

管理はとてもお金がかかる家で

強烈な京都の夏にも

屋根の高い大屋根の下では涼しく

ひんやりしていた。

大きな高い瓦屋根、それに通り庭が

夏を涼しく過ごせるような仕組みで

それはもう京都の夏を涼しく過ごす工夫そのものだ

その代わり冬場は辛い

底冷えはまともで

炭をいこして暖を取るのが常でした。




その実家に姫路から戻った夜

夢を見ました。

隣を解体するのに業者が火をつけた

私は叫んだ

火?火は町家にとって命取り

やめて‼️

母と妹に

なぜ業者さんが火を使うことを許可したの?と詰め寄った

返事はなく

私は表に飛び出し

燃え落ちる隣家との境の

木と土を塗り込めた壁面を見つめていた

焼け落ちた隣家の燻る中

黒く焦げて煙の上がる大屋根の壁面を見て

水をかけなきゃ

と、想いました。

涙が溢れてきました

燃えないでね

燃えないでね

こらえてね


家の中に走り入り

家の中央にある柱にすがりついた

その柱は私は子供の頃から大好きな柱で

私はその柱にすがりついたまま

柱を撫でて

涙を流して嗚咽しました。

そこで目が覚めました。




私にとって

生まれ育ったふるさとは京都市内

当時は町家の屋根が美しく並んでいました。

入口の屋根の上には鍾馗(しょうき)さんという

瓦と同じ素材の守り神がおられた

それらも京都の町からは次々と消えていっています

京都の夏を涼しく過ごせる町家は消えてゆき

薄い壁、細い柱、低い屋根の家が並び

コンクリートのマンションがひしめき合う。

大文字の送り火も町中から見えにくくなり

金閣寺の裏山の流れや自然の残るホタルの住む

北山杉が美しく並ぶ山からの流れは

今やゴルフ場やら高級リゾートとなり

蛍も姿を消し

クヌギの林にたくさん住んでいたカブトムシやクワガタも消えました。

次々と町家は消えてゆき

とうとううちだけになり

両横をコンクリートのマンションや建物に挟まれ

日差しはなくなり

切り立ったコンクリートの壁から雨水が入り

壁は弱り雨漏りもするようになりました

水の流れが消えたからです

時代の流れ

仕方ありません

やがて消えゆく育ったうち

執着を持つ必要もないのですけれど

やはりその柱の感触や

ひんやり夏を過ごせる高い大屋根は好きなのでしょうね

思い出の中に残ればいい



国東半島にある友人の生家である涛音寮には

高い流れ屋根や太い古い柱があります

そこを見ていて落ち着くのは

そのせいです。

涛音寮の当主であるこのみちゃんと2人

国東半島に初めて渡った日

涛音寮の高い屋根の下で2人で並んで寝ました。

彼女と

古い建物に生まれ育った思い出を

語り合った。

何と佐世保で出会って

半年経って2度目に会ったにも関わらず

布団を並べて寝て語り合ってました。

今ではギャラリーとなってる涛音寮の中は

その時昔のこのみちゃんの生家となり

古い人々の息づかいや生活が浮かんだ

ああ、ここも

家が生きているんだ

それを感じました。

涛音寮は規模も大きく

改修されギャラリーとしてこらえました

おそらく私の生家はもうすぐ消えてゆく

京都の街が変わったからでしょう

時代の流れ。仕方ない。



夢の中であんなに泣くとは思いませんでした。

お盆だからでしょうか?

起きてからも胸がキュンとしました。



ありがとうと言いました。



さて

お墓参り行ってきます

今日は39度予報の京都市内

涼しい写真を。(笑)

寒い京都の冬は雪だるま作れます


観光ショットとは違う裏からの金閣寺の雪景色。

ここは子どもの頃から馴染んだ場所でした


実家の高い大屋根と梁と天窓

補修するのはすごくお金かかります



さて

明後日は送り火。

ちなみに京都人は

「大文字焼き」なんて絶対言いません。(笑)

まるでどら焼き。(笑)美味しそう。

「大文字送り火」です

大文字送り火、もしくは五山送り火としか言いません

火が灯る。ご先祖様を送る火ですね。



私のふるさとは

変遷してゆきます

けれども心の中にあればいいかなあと想っています。

涛音寮のように大改修を経て残るものは稀有

大切にしなきゃですね。
コメント (2)
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