トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2024.7.4-5 北海道、大雪山系トレッキング

2024-07-11 17:37:10 | 日記

2日目の縦走路

1日目
山登り同好会メンバー5名と久しぶりに大雪山系のトレッキングに出かけた。コースは姿見駅→旭岳→北海岳→黒岳→北鎮岳→比布岳→当麻乗越→裾合平→姿見駅で1日目の夜は黒岳石室泊の計画だ。晴天で気分はうきうき。早くも姿見駅周辺では色とりどりの花々が迎えてくれた。前夜に泊まった大雪荘のおかみさんは”チングルマは少し満開には早いかも”と言っていたが、なかなかどうして個人的にはベストタイミングと思われるくらいの咲き方に思えた。これならすばらしい稜線漫歩が期待できそう。お花畑を過ぎるといよいよ本格的な旭岳への登りが始まる。10年ほど前の同じ時期に妻と登っているがガスの中の歩きだったので数十メートル程度の視界しか無くさっさと旭岳だけ登ってさっさと下ったという記憶しかない。今日は平日だが多くの登山者でにぎわっていた。1時間程度登ると少し傾斜がきつくなってきた。登路左側は荒々しい火山の山特有の景色が展開している。そして頭上には金庫岩のような四角い岩がはっきりと確認できるようになってきた。標識と人らしき姿も見えてきたのでそれほど頂上は遠くはないのだが・・・。右の方をみると想い出深いトムラウシ山の頭が見える。まだ雪がたっぷり残っている6月初旬に妻を誘って黒岳から富良野岳までへの縦走を計画したことがある。まだ体力のある時だったのでほぼ2人分の30kg近くのザックを背負っての縦走だったがとても楽しかった。その時は残念ながらキックステップの多用で早くも1日目で妻の両靴のソールが完全に取れてしまい、なんとかトムラウシまで頑張ってもらって東大雪荘へ下山したことを思い出す。そのトムラウシから更に右に目をやると、オプタテシケ山とそれから続く十勝連峰の山々も遠望できる。さて先行する3人はどこかなと目をあげるともう姿が小さくなっていてK,M,Tトリオの元気さにはもうあきれるばかりだ。彼らを頂上で長く待たせることは申し訳ないが、それは少々勘弁してもらって我々T,K,Sスロートリオは牛歩のごとく進むしかない。いよいろ傾斜がよりきつくなってきたころ頂上が見えてきた。9時27分、頂上着。360度の展望を心行くまで楽しむ。明日歩く北鎮岳、比布岳方面の稜線が眼前に展開する。天気が良ければ間違いなく満足度100%の稜線漫歩なのだが明日の天気予報は雨模様。大休止の後、間宮岳、中岳(往復)、北海岳へと向かう。一か所、下りの雪渓が残っていたが踵から大股でリズムカルにひょいひょいと下降できる雪質で快適だった。他人の足跡に合わせてを下ると歩き難いと思う。北海岳からの下りは熊注意地帯だが、糞さえもなく熊のいる形跡は全くなかった。北海沢や北海沢への下りの道は先回来たときは完全に雪の下だったが今回は雪がほとんどなくて沢は川状態になっていて随分と想像と違う様子が変わっていた。北海沢の川を渡り終えて黒岳が目前に聳えてきてやっと今夜の宿、黒岳石室に到着。先行3人組はかなり待っていたことだろう。ビールが待っているが、その前に黒岳に行く5人と別れ、まだ登ったことのない桂月岳を優先して往復した。桂月岳は登り5分、下り5分(YAMAPログ記録より)であっけなく終わってしまったので、登るのを躊躇していた黒岳にも足を伸ばした。先回に来たときの黒岳頂上はまだ雪の下で、頂上には妻と私以外1人だけの静寂な頂上だったが、今回は人、人、人の喧騒の頂上だった。戻った後に晴天と花に恵まれた今日の行程を皆で話し合いながら飲むギンギンに冷えたビールが格別だった。
2日目
昨日の石室管理者の話では今日は朝から曇りから雨との予報だったので恐らくショートカットコースになるだろうという予想で出発は6時と決めてあったが、4時ごろ外に出てみるとほぼ快晴に近いではないか。慌ててまだ寝むそうな皆に5時出発にしようと声をかけた後、お湯を沸かし朝食の準備を急いだ。朝食といってもカップラーメン程度だが。朝のあわただしい準備を終え、結局出発できたのは5時を10分を過ぎたころになった。今日の行程は北鎮岳、比布岳、当麻乗越、裾合平と周遊して姿見の駅に戻るコースである。宿のおかみさんは我々シニアーにはきつそうと心配?してくれたが危険なところもなく大雪山系第一級のトレッキングコースのはずだ。早朝の広大な高山植物が咲き乱れる雲の平の草原の中を歩いていくのは実に気持ちがすがすがしい。気温もほどよく、とにかく気持ちが良い。最初の登りである北鎮岳には雪渓が残っていたがアイゼンは不要だった。先行したK氏の話では外人パーティーがステップをしっかり作っていってくれたとのことだった。頂上に   到着。ニペソツ、石狩岳、ニセカウなど過去に足跡を残してきた山々が見える。天塩岳は雲海の中で確認できなかった。晴れではあったが、展望できる距離はその程度でそれ以上に距離のある山々の山座同定は残念ながら楽しむことはできなかった。再びここからしばらく緩やかな上り下りの稜線歩きが続き、比布岳には   時に到着。ここからピラミダルな愛別岳が右手の近距離に聳えている。往復したいところだが今回は計画にない。特に危険個所などないが安足間岳から当麻乗越まではわかりにくい箇所もあったのでガスに巻かれた時は要注意箇所だと感じた。当麻乗越に11時7分到着。ピクケナイ川の渡渉が大変だと宿のおかみさんに脅されていたのでここから自分一人が先行して様子を見に先を急いだ。幸い水量は少なく、適切な間隔で配置されている飛び石のお蔭でなんの心配もなく渡ることができたが確かに増水している時は間違いなく危険で適切な判断、対応をせまられるであろう。渡り終えてから少し登るといよいよファイナルの姿見駅までの長いトラバースが始まる。標高が下がり、木々も多くなってきて額の汗を拭くようになってきた。裾合平に到着すると今までの静寂な山の世界から突然、ツアーの団体など大勢の人と行き交うにぎやかな観光地の雰囲気に変わった。姿見駅からここまでのトレールは池とお花の散策路なのだろう。少し進むととっくに駅についているはずのN女子が一人待っていてくれた。足が重いというので秘薬を渡すと、それを飲んでから5分くらいしてから飛ぶように走り去っていったのには驚かされた。シャリバテが原因であることは明確なので別に秘薬でなくてもよいのだが。我々3人はN女子から遅れること30分程度?、K氏、T女子から遅れること約1時間でようやく姿見駅に到着した。駅で秘薬のお礼だと言ってN女子がおごってくれたビールが乾いた喉にしみこんでとてもおいしかった。

コースタイム
1日目 姿見駅 6:52 黒岳石室 14:05 / 14:20 桂月岳 14:25 / 14:35 石室 14:40 / 14:42 黒岳 14:57 石室 ? 
2日目 黒岳石室 5:12   姿見駅 13:57

忘備録
持参品: エクソス48、緑シュラフ、シュラフカバー、エバニューマット(腰が痛くて寝れなかった)、ツエルト、ツエルトグランドシート(タイペック)、圧手羽毛服、張綱2本+4本)、着替え(下タイツ、上肌着)、防水手袋、ミズノ手袋、1Lコッヘル、バーナー、ガスカートリッジ、チタンマグ、ハイドレ1セット、ポリ水容器2、ペットボトル(廃液用)、緑クーリングタオル、ラテ、救急セット(テーピングテープ、キズバン、ポイズンリムーバー、オロナインなど)、ナイフ、Sunnto Baro、小物類(浄水器、ラテ、スマホ、モバイルバッテリー、ケーブル3、温度計、方位磁石、タオル2、薬、メガネバンド、ちり紙、ライター、財布など)、ポール1(ツエルト兼用)、 行動着(ファイントラ肌着、ジオライン下着、モンベルメリノウールシャツ、モンベルネットキャップ、ファイントラックソックス、モンベルブリーフ、モンベルパンツ黒)
食糧
ぶっこみ飯、カップヌードル、行動食(いつものことだが多すぎて、無駄に重いので要検討)

1日目 2.5L 2日目 2L (反省:2日とも1.5L使用)、その他の水分(ゼリー類)



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