各種の洋菓子コンクールで優賞された”コヤマシェフ”の講義を受ける日です。
開店する前から、行列が出来ると言うほどの”コヤマシェフ”の講習なので、どのようなことを教えてくださるのかすごく楽しみにこの日を迎えました。
教えて頂くスイーツは、サブレ・ブルトン、ミルクジャム(マロン)、クレープ・モンブラン、タルト・フランベの4種類でした。
発売されたばかりの2冊の本を手にしながらお話を伺っていると、京都でお生まれになった先生らしく、懐石料理や松花堂弁当などの伝統の料理をイメージして、1つのプレートに色々な小さいサイズのスイーツを盛りつけて楽しむということを提案なさっています。
先生の講義は材料の持つ性質の事などを知り尽くしていらっしゃって、どうしてこのようになるかということを化学的に説明してくださいます。遠い昔、栄養学を学んでいた頃の気分に戻って講義を受けました。
もう一つはコンフィチュールの作り方と詰め方、使い方、等の提案です。
例えば、ゴールデンキウイ と オレンジ
ピンクグレープフルーツ と グレープフルーツ
マロン と ローズヒップ
マンゴー と 完熟パイナップル
などの相性の良い2種のコンフィチュールを重ねて1つのボトルに詰めたマリアージュ・タイプ、色合いの美しさと食べた瞬間2つの味わいが口の中でミックスされる時の幸せを体験する事を知りました。今まで目にする事のなかった、とても美しい色で食べるのがもったいない様なボトルです。
ミルクタイプのコンフィチュールには、
アッサムの濃厚な香りをミルクで引き出した ミルクティー
アズキ茶とミルクで大納言小豆をじっくり炊きあげる アズキとミルク
マロンの風味がやさしくミルクに溶け込んだ マロンミルク
ミルクキャラメルのような懐かしい 塩ミルク
ゴールデンコンビの ストロベリーミルク などがあります。
まだまだたくさん書きたい事はありますが、コヤマシェフは毎朝、カスタードクリームのミルクを温めながら、時計を気にして片方ではお花の水やりをしてからお仕事につかれるそうです。京都の路地裏で遊び、ハードロッカーに憧れ、時には自らボーカリストにもなり、そしてお子様と昆虫採集をされるシェフの素晴らしい感性には学ぶ事が多い1日でした。
最後に「自分のお菓子作りの想像力を膨らませてみてほしい。」とおっしゃっていますのでシェフのレシピブックでたくさん勉強をしよう思います。
それにしても「愛媛県から栗を2トン仕入れました。」とお聞きした時はビック
リしました。