St. John of the Crossの生き方に憧れて

受洗後、最初に買ったカトリックの本が「愛への道」。相応しい生き方をしてない。彼に倣う生き方が出来るよう心がけたいです。

数学Ⅲ・C の行列・一次変換の問題など・・・

2010-05-12 00:56:34 | Weblog
ニッキニッキノリ
・・・
G.Emch 
”Algebraic Methods in Statistical Mechanics & Quantum Field Theory”
Wiley-Interscience
をほぼ読む。
断片的に読み続けて来たもの。
・・・
D.Ruelle
”Statistical Mechanics”
Benjamin
荒木不二洋
「統計物理の数理」
岩波講座
などが並行して読むべきもの。
Simon-Reedも。
所謂、C*-algebraの本。
・・・
目次から拾う。
1.何故、Fock Spaceでなく、C*-algebra・von Neumann algebra
  の枠組みでないといけないか?
  GNS Constractionまで。
2.大域理論。
  表現論から、対称性とその破れ、KMS Conditionまで。
3.CCR,CAR
  Haag Theoremなど。
4.擬局所理論。
  局所理論とLattice系など。
・・・
印象として非常に読み易い本と思う。1971年は少し古いが、荒木先生のが1994年。
type何とかやk-theory,confromal manifoldsなどに触れた”Noncommutative Geometry”
はA.Connes(Academic Press)。英語版は1994年。
・・・
記述の中で、KMS Conditionに注目する。Kは久保亮五先生のイニシャル。
自由度無限の量子系では、熱平衡状態を記述する密度行列
e(-βH)/Tr{e(-βH)} 
が存在しない。
そこで、熱平衡状態を、KMS条件を満足する状態として定義する。
1)積の形で、
 <φ;α(t)[A]B>=<φ;Bα(t+iβ)[A]>
 記号は、
 左辺=Tr{e(-βH)*e(iHt)*A*e(-iHt)B}/Tr{e(-βH) で定義する。
 はnaiveな形。
2)上の記号のもとで、次の定義、
 U(φ)(t)K=α(t)[K]
 また、表現πなど定義。
 πに対する、commutant relationを定義。
3)bounded,unboundedがあって、
 F(RS)(t)=<φ;Sα(t)[R]> 
 G(RS)(t)=<φ;α(t)[R]S> 
 F(RS)(t+iβ)=G(RS)(t) 
 ここで記号。
 F(RS)(t)=Tr{SR(t)e(-βH)}/Tr{e(-βH)} 
 G(RS)(t)=Tr{e(-βH)R(t)S}/Tr{e(-βH)} 
4)最後に積分形。
 ∫dtf(-β)(t)<φ;Sα(t)[R]>=∫dtf(0)(t)<φ;α(t)[R]S>
 ここに超関数。
・・・
Haag,Hugenholtz,Winninkらの業績。
equilibrium states,thermodynamical limit,Gibbs stateなど。
また、荒木先生-Woods先生の結果も。
KMS条件成立を言っていて。例としても幾つか。
章(2章)の終わりまで、KMS Conditonの元でどういうことが言えるか?
述べている。
・・・
荒木先生の京大ということ、平衡と不動点というとんでもない発想から問題を選ぶ。
駿台受験シリーズ「数学Ⅲ・C実戦演習」2005年の版から引用する。問題編。記述
を簡略化。
p67.71・
「A,B,C:平面上の点
f:1次変換                      s.t.
1)A,B,Cは同一直線上にない。Oは⊿ABCの内部にない。
2)f:{A,B,C}->{A,B,C} onto。
3)f≠E
この時、
 A,B,Cのうちfによって動かないものは1つあって、1つに限る。
これを示せ。」
ヒント)不動点の個数は0~3に限る。0、2、3を背理法で排除する。
変換の線型性を使う。
・・・
コメント)
まったくナンセンスとは思うが・・・
◆KMS Condittionは記号を見て分かるように可換性。
 可換<->線型 はある。量子力学全体がそこに、と言ってもいい位。
◆不動点定理はContraction。領域も連続。離散の場合。1つとは、互換1つ。
 一般化して、奇数個の点。不動点の個数は1つなのか、個数に関連か、互換は?
 簡単な問題と思う。解答に倣って出来ると思う。
◆凸の場合。凹でも良ければどうか?
◆KMS つまり平衡で、凸・凹、偶数・奇数に当るって何?
◆もう一度。実況で。考え尽くしてなく。
 個数0:恒等。
   1:互換。1つの辺の向き・2つの端点の組が変るだけ。
     三角形という点では、変らない。
   2:ない。
   3:サイクリック。1次変換では、回転のみ。中心は原点であるべき。
 点が偶奇で大きく変りそう。
◆離散->連続。
 離散一般(多角形)+縮小+極限で、Contractionの結果を得られそうか?
・・・
やっぱ、数学は数学、雑記は雑記、写真は写真に戻す。形式も中学・小学構わず個々でも・・・
ここまで。0:57AMは、’10・5/12。16:19は翌5/13改。
・・・