St. John of the Crossの生き方に憧れて

受洗後、最初に買ったカトリックの本が「愛への道」。相応しい生き方をしてない。彼に倣う生き方が出来るよう心がけたいです。

「詩と私論」(4・5・6と飛んでしまいました、第7)「銀貨」「イラクサ」。

2011-12-30 10:25:47 | Weblog










東日本大震災被災者の方々の為に祈ります。
 あわれみ深い神様、あなたはどんな時にも私たちから離れることなく、
喜びや悲しみを共にしてくださいます。
 今回の大震災によって苦しむ人々のために、あなたの助けと励ましを
与えてください。私たちもその人たちのために犠牲を捧げ、祈り続けます。
そして、一日も早く、安心して暮らせる日が来ますように。また、この震災
で亡くなられたすべての人々が、あなたのもとで安らかに憩うことができま
すように。主キリストによって。アーメン。
 母であるマリア様、どうか私たちの為にお祈りください。アーメン。
。。。
新しいロザリオの祈りで祈ります。
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪びとのために、今も、死を迎える時も、
お祈りください。アーメン。
。。。
「霊の賛歌」(十字架の聖ヨハネ;東京女子カルメル会;ドン・ボスコ)
P.317~
“第三十三の歌
私を おさげすみになりませんように。
私の色は浅黒かったとしても
今は、もうあなたは私を よくお眺めになれるのです。
まえに、もう私をお眺めになったのですから。
そして 愛らしさと美しさとを
私のうちにお残しになりましたから“
。。。
「聖霊がご自分のすまいとなさった愛に燃える霊魂に悟らせたもうことを、
だれがよく述べることができようか?」
(「緒言」から)
“円熟期の作品で、かれの傑作と呼ぶことができよう。”も同じく。
。。。
「霊魂と天の花むことの間にかわされる歌」は、40からなる。
今第33。
これまでの全文を同じ書から引用する。
何回かに分ける。
今回は第1~第5。
P.19~
“霊魂と天の花むことの間にかわされる歌
(花よめ)
1 
どこにお隠れになったのですか?
愛するかたよ、私をとり残して、嘆くにまかせて・・・
 私を傷つけておいて、鹿のように、
あなたは逃げてしまわれました。
 叫びながら私はあなたを追って出てゆきました。
 でも、あなたは、もう、いらっしゃらなかった。

牧場を通って、かなたの丘へと
行く牧者たちよ、もしも運よく、
私がこよなく愛するおかたに会うならば、
 どうか、かれにいってください。
私は病んでいます、苦しんでいます、死にます、と。

私の愛をさがしながら、私は行こう。
あの山々を越え、かの岸辺を通って。
 花もつむまい、野獣も恐れまい。
強い敵も、国境も越えて行こう。
(被造物に問う)

ああ愛するあのかたの手で
植えられた森よ、あつい茂みよ!
 おお花をちりばめた緑の草原よ、
いってください、もしやあのかたが
 あなたがたの間を通られなかったを。
(被造物の答え)

無数の美をまき散らしながら
これらの林をいそいで過ぎてゆかれたのです。
そして、通りすがりにごらんになったのです。
かれはき顔を向けただけで、かれらに美をまとわせ
あとに残してゆかれたのです。
。。。
旧約の「雅歌」。
未読では理解はどうかと思うが・・・。
。。。
P.318の「解説」より。
“彼女自身としては低い価値しかなく、何の尊敬にも価しないのであるが、
愛人からの賜物故に、尊敬されるに相応しい者になっている。“
“彼女をお眺めになったというだけでも、そうなさるために十分な理由が
ある。“
。。。
私をおさげすみになりませんように。
“神を真実に愛する霊魂にとって、軽蔑とか侮辱とかは大いに尊ぶべきこと
であり、喜びとすることろである。“
“神からの恵みや賜物の為にだけ、”私をおさげすみになりませんように“
と言う“
。。。
  私の色は浅かったとはいえ
“私をご好意をもってお眺めになる前には、私のうちに、罪や不完全さの醜さ
や黒さ、また私の本性上の低劣さをお見出しになった“
。。。
以上第33の項未了。
前回そのままに掲載する。
。。。
“あなたとの出会いが私を変えた
 もう浅黒くなく 愛らしさが生まれる“
即興で詠む。
「雅歌」、勉強します。
恋愛ソング。間違うとそれになってしまう。
。。。
。。。
7 畳の角の二円銀貨

畳の角に二円銀貨
そっと踏んではみたけれど
足にナグサの生えるじゃなく
銅にカズラの着くじゃなし

こうして日がな一日灯りの下で
化粧の紅を引いてはみたが
カビの香漂う本の蔵
一日邪慳に過ごします

壁の穴には米搗きバッタ
白い粉噴き跳んでは跳ねる
その物音がちょうずの水に
谺してから雲母の欠片
結晶した後ポトリと落ちる

4 壁際に上に向けたる匕首と瓶に干したるイラクサの花
。。。
シュール。
わたしが制作した中でのベスト1と2と。
短歌。
壁、瓶、イラクサ。
中東情勢の音が並ぶ。
仕事から帰ってパソコンをつける。
先ず見るのが、TBSのon line news。
新聞を取る余裕がない。
時間もない。
創作当時、連日中東の劇的変化が報じられていた。
無意識の大きな部分を占めていたのかなと思う。
。。。
絶叫。
何時路頭に彷徨ってもおかしくない日々。
今も変わらない。
今日取り敢えず回避されて良かった。
ギリギリの中で藻掻いている。
匕首。
何度も見る悪夢がある。
路上生活者をしている。
突然同じ不遇の若者に脇腹を刺される。
左の。
去って行く若者。薄れて行く意識。
正夢はよく見る。
一度などその日のうちに実現した。
2重の意味で三島的だが、最後はこうと腹を括っている。
。。。
模倣。
瓶、イラクサ。
今自分的にボードレールが子規を凌いでいる。
「パリの憂鬱」。
三好達治氏訳文を三島作品に探すことを嗜みとする時期があった。
影響は堀口「ドルジェル伯」訳以上では。
。。。
詩は明け方に書いた。
ワープロ(!)から目を上げると、
畳の角を蝿が動いていた。
象虫の様な動きで中々飛び立たない。
初夏。
二円銀貨とは蝿のこと。
福祉施設で自作詩を朗読したことがあった。
自分でも詩を書くという妙齢の女性に感想を聞いた。
この詩がベストとか。
言葉遣い?
最初2連は一気に出た。
ナグサ、カズラ。
「学生版牧野日本植物図鑑」(牧野富太郎氏;図鑑の北隆館)
には、無い。
なずな、かつら。
音だけで書いているきらいがって直す積もりはない。
。。。
蔵。
何十年来使われない古い冷蔵庫がある。
そこではなく、蔵は肥料を扱っていた10才頃に連想を求める。
入口一杯に肥料が積まれていた。
脇に打ちっ放しの細長い部屋があった。
コンクリに簀の子を敷いただけの場所はわたしにとって蔵だった。
鳥類学者が子供の頃の夢。
図鑑や動物文学をそこに持ち込んで未明まで読み耽った。
ピッパや小林桂助氏がわたしの原点。
。。。
ちょうずとは手水。
狭い中庭に面して汲み取り式のトイレがあった。
脇に手水があった。
隣接して縁側と水槽と。
夜、月をそこから見ることが楽しかった。
十五夜には三角に餅を供えた。
。。。
そういった家の殆どの部分、壁がモルタル。
触ればボロボロ崩れる。
壁の穴。
。。。
書いてて自分の中のアルファとオメガを述べているな。
感じた。
もう半世紀生きた。
。。。
“Gregorian Chant”
(アムステルダム・スコラ・カントルム合唱団)
を聴きながら。
写真は、東京。新宿。
バス降りた場所にて。
火曜日、母校を日帰りで訪問した。
応用数理学会の3部合同部会。
報告は何れの日に。
飯田は晴れ。寒い。
昨日一日をかけて模様替えをする。
大型テレビを頂く僥倖に恵まれた。
感謝です。
母に如何に愉しんで貰えるかを今回の中心テーマとした。
黄斑網膜。
障害は全く見えずに近い。
深夜終了。
良かったら見に遊びに来てください!
映画の古典の殆どは揃っている。
3台になったテレビに一斉にアントニオーニを映す。
動作チェック。
氏は、現代的な病気なる心のそれを描いている。
。。。
新しい一日が皆さんにとって良い日でありますよう、
お祈り申し上げつつ。
また、この小文が皆様の何らかの糧となりますよう。

主のお恵みが皆さんに豊かに御座いますよう、
主イエスキリストの御名によってお願い申し上げつつ。
主への賛美と感謝とともに。

2011.12.30. 乗倉記す


「詩と私論」(???)第2回は「イカ釣り船」。

2011-12-28 14:44:24 | Weblog








東日本大震災被災者の方々の為に祈ります。
 あわれみ深い神様、あなたはどんな時にも私たちから離れることなく、
喜びや悲しみを共にしてくださいます。
 今回の大震災によって苦しむ人々のために、あなたの助けと励ましを
与えてください。私たちもその人たちのために犠牲を捧げ、祈り続けます。
そして、一日も早く、安心して暮らせる日が来ますように。また、この震災
で亡くなられたすべての人々が、あなたのもとで安らかに憩うことができま
すように。主キリストによって。アーメン。
 母であるマリア様、どうか私たちの為にお祈りください。アーメン。
。。。
新しいロザリオの祈りで祈ります。
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪びとのために、今も、死を迎える時も、
お祈りください。アーメン。
。。。
「霊の賛歌」(十字架の聖ヨハネ;東京女子カルメル会;ドン・ボスコ)
P.317~
“第三十三の歌
私を おさげすみになりませんように。
私の色は浅黒かったとしても
今は、もうあなたは私を よくお眺めになれるのです。
まえに、もう私をお眺めになったのですから。
そして 愛らしさと美しさとを
私のうちにお残しになりましたから“
。。。
「聖霊がご自分のすまいとなさった愛に燃える霊魂に悟らせたもうことを、
だれがよく述べることができようか?」
(「緒言」から)
“円熟期の作品で、かれの傑作と呼ぶことができよう。”も同じく。
。。。
「霊魂と天の花むことの間にかわされる歌」は、40からなる。
今第33。
これまでの全文を同じ書から引用する。
何回かに分ける。
今回は第1~第5。
P.19~
“霊魂と天の花むことの間にかわされる歌
(花よめ)
1 
どこにお隠れになったのですか?
愛するかたよ、私をとり残して、嘆くにまかせて・・・
 私を傷つけておいて、鹿のように、
あなたは逃げてしまわれました。
 叫びながら私はあなたを追って出てゆきました。
 でも、あなたは、もう、いらっしゃらなかった。

牧場を通って、かなたの丘へと
行く牧者たちよ、もしも運よく、
私がこよなく愛するおかたに会うならば、
 どうか、かれにいってください。
私は病んでいます、苦しんでいます、死にます、と。

私の愛をさがしながら、私は行こう。
あの山々を越え、かの岸辺を通って。
 花もつむまい、野獣も恐れまい。
強い敵も、国境も越えて行こう。
(被造物に問う)

ああ愛するあのかたの手で
植えられた森よ、あつい茂みよ!
 おお花をちりばめた緑の草原よ、
いってください、もしやあのかたが
 あなたがたの間を通られなかったを。
(被造物の答え)

無数の美をまき散らしながら
これらの林をいそいで過ぎてゆかれたのです。
そして、通りすがりにごらんになったのです。
かれはき顔を向けただけで、かれらに美をまとわせ
あとに残してゆかれたのです。
。。。
旧約の「雅歌」。
未読では理解はどうかと思うが・・・。
。。。
P.318の「解説」より。
“彼女自身としては低い価値しかなく、何の尊敬にも価しないのであるが、
愛人からの賜物故に、尊敬されるに相応しい者になっている。“
“彼女をお眺めになったというだけでも、そうなさるために十分な理由が
ある。“
。。。
私をおさげすみになりませんように。
“神を真実に愛する霊魂にとって、軽蔑とか侮辱とかは大いに尊ぶべきこと
であり、喜びとすることろである。“
“神からの恵みや賜物の為にだけ、”私をおさげすみになりませんように“
と言う“
。。。
  私の色は浅かったとはいえ
“私をご好意をもってお眺めになる前には、私のうちに、罪や不完全さの醜さ
や黒さ、また私の本性上の低劣さをお見出しになった“
。。。
以上第33の項未了。
。。。
“あなたとの出会いが私を変えた
 もう浅黒くなく 愛らしさが生まれる“
即興で詠む。
「雅歌」、勉強します。
恋愛ソング。間違うとそれになってしまう。
。。。
。。。
2 イカ釣り船

太古の眠りから醒めた様な月が空にはかかっています
6万年もの変わらぬ時間の中で今日もまたイカ釣り船は
ゆらりゆらり沖に漂います
ゆらーりゆらり沖に漂っています

乗る人も無く 乗る人とて無く
よせては寄せる波に任せて
よせてはひいくなみにまかせて

モンゴウイカ
スズメイカ
ヤリイカ マイカ
船はイカで一杯です
船の倉はイカで溢れています
船の甲板はイカの臓器で満ち満ちています

きょうも明日もあさっても
きのうも今日もおとついも

ふねはイカであふれかえっていました

墨を流した様な湾の中
おともなく 音とて無く
ひっそりと ひいそりと

最早この天体の陸地には 
草も無く くささえなく
花も無く はなさえなく

焼け爛れた太陽は決して昇る事無く

地球の自転も ちきゅうのじてんさえも
太陽の公転も たいようのこうてんさえも
宇宙の営みも うちゅうのいとなみさえも

みーんな みんな 止まってしまった

そんな太古の時間の中で
 ひとり灯りを灯したイカ釣り船は
今日もイカを釣っています
 今日もイカを釣り続けています

9 地球儀を抱え越した午後 
ちょっとした破滅過ぎし日を思う
。。。
連載の第2回。
何も言うことが無いので、次行こう・・・
としたいが・・・。一応。
イカや釣船が何処から出て来たか不明ですが、
“鹿”と同じ線上で無いことだけは確か。
。。。
朔太郎と思います。
犬。
。。。
イカの塩辛。
お婆ちゃん子でした。
今でもそうですけど・・・。
音にそれは顕著に現れる。
ひっそりと ひいそりと
もっといえば、それだけで私は幾つも瑕瑾の様に詩を作った。
うちでは冬、祖母が生イカを買って塩辛を作った。
鮮明な記憶。
。。。
E.T.シートン。
もう一つ。
「狼王ロボ」。
主人公の孤独が、何十年か経過して
沖に船でイカを釣る人として昇華した。
海はイカの塩辛をよそったドンブリ、
表面の流氷に彷徨う孤独な狼。
それがこの表現の正体。
。。。
月だけは実写。
「かもめ」。
NHK放映のロシア演劇の舞台装置に。
“わたしはひとりぼっちだ。
百年に一度、私は口を開いて物を言う。
私の声はこの虚ろの中に侘しく響いて、
耳を傾ける者もいない・・・“
「チェーホフ全集11」(松下裕氏訳;ちくま文庫)より、
P.24。
。。。
比較するともう殆ど剽盗と言えそう。
。。。
「かもめ」。
渡辺真知子さんの歌が流行っていたのは、二十才の頃。
「信天翁」も含め、
3つを知ったのは在京2年目。
都会、数学。
“天翔るこの旅人の、ああ、さても、さま変われるよ!
麗しかりしこの鳥の、ああ、何と、醜くも、おかしきことよ!“
(「ボードレール詩集」(堀口大学氏訳;新潮文庫、p.13)
信天翁なるコースチャ、鴎なるニーナ。
田舎のソーリン家。
モスクワ、そして旅回り。
新しい生活とその行き詰まり。
。。。
作家。
成功した作家と挫折した作家。
女優。
成功者と挫折者。
イカ釣りと“悪魔との粘り強い、手厳しい戦い”だけは、
未来永劫変わりなく続く。
“世界意志の王国の訪れ”まで・・・。
(引用は、「かもめ」)
。。。
King Jamesを聞きながら。
写真は、豊橋。
飯田は晴れ。寒い。
2点。
最後だけれど。
メリー・クリスマス!
わたしの誕生日!
53。
「ハーバー・ライトに・・・」の時代からもう23年。
せめて渡辺真知子さん聴こう。
。。。
新しい一日が皆さんにとって良い日でありますよう、
お祈り申し上げつつ。
また、この小文が皆様の何らかの糧となりますよう。

主のお恵みが皆さんに豊かに御座いますよう、
主イエスキリストの御名によってお願い申し上げつつ。
主への賛美と感謝とともに。

2011.12.28. 乗倉記す


「マリコ」(について)の部屋へ電話をかけて、女(シジナ)・・・

2011-12-22 13:28:47 | Weblog





東日本大震災被災者の方々の為に祈ります。
 あわれみ深い神様、あなたはどんな時にも私たちから離れることなく、
喜びや悲しみを共にしてくださいます。
 今回の大震災によって苦しむ人々のために、あなたの助けと励ましを
与えてください。私たちもその人たちのために犠牲を捧げ、祈り続けます。
そして、一日も早く、安心して暮らせる日が来ますように。また、この震災
で亡くなられたすべての人々が、あなたのもとで安らかに憩うことができま
すように。主キリストによって。アーメン。
 母であるマリア様、どうか私たちの為にお祈りください。アーメン。
。。。
新しいロザリオの祈りで祈ります。
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪びとのために、今も、死を迎える時も、
お祈りください。アーメン。
。。。
「サディスティックな奴」。
今、No1ヒットの歌詞から。
ミカバンドと続けるギャグはよしにする。
テニス。
感じるのは2点に於いて。
ノータッチのリターンエース、バックハンドパス。
。。。
2冊紹介。
流れでBaudelaire。
「悪の花」(京都大学人文科学研究所;平凡社)
と生物。わたしの中でベストの生物の本がこれ。
というより自分の中のベスト3。
「ストライヤー生化学改訂3版」(村松正実氏他訳;バイオメディックス)。
平成3年初版は古い筈。平成5年第3刷直後第4版翻訳が伝わった。
今はもっと出てる筈、多分。
だから原書で読むが正解。
。。。
P.628 「シジナ」解説として。
“理性的な狂人と美しい妖婦
・・・この享楽の精神的根拠。
悪を説明するためには、常にド・サドへ、
  つまり自然な人間へかえらねばならない。
気難しい連中の間での、恋愛についての、
  会話から始めること。
邪悪な女に対する愛情或いは賞賛の奇怪な感情。
シジナのすべて。                  “
。。。
福祉に携わるのであれば必読と申し上げたいが、
わたくしは科学に進んだ方がいいのでは?とだけ。
「「花」の愛」へは避けたい。
。。。
P.949 「第37章 膜輸送」は最終章。
“生体膜の透過性は非常に選択的である。
・・・幾つかの重要な役割を持って
いる。
1.それら輸送系は細胞容積を調節し、
・・・、細胞pHとイオン組成を狭い範囲に保っている。
2.・・・代謝に必要な物質や細胞をつくる素材を、
・・・濃縮したり
・・・毒性物質を排除する
3.・・・神経や筋肉の興奮性に必須であるイオン勾配をつくる。“
。。。
「百花譜」読解の準備もかねて読んでます。
ローレンツ「攻撃」など名著も。
生物学は広汎だ。
科学理論の「層」構造。
物理化学から精神病理に至る叡智の道のりは遠い。
。。。
「コレスポンダンス」を引いて、“膜”を“悪”として”悪輸送”・・・、
などとはしない。
ただ、「コレスポンダンス」、
創造主の存在・神の調和、様々思える筈。
物理・生物の確率計算。
そうなるのは、何億分の1と。
それは神不在の確率計算でもある。
。。。
音楽は今は聴きながらでなく書きました。
写真は、豊橋。
飯田は薄曇り。
雪が舞ってもおかしくない。
。。。
新しい一日が皆さんにとって良い日でありますよう、
お祈り申し上げつつ。
また、この小文が皆様の何らかの糧となりますよう。

主のお恵みが皆さんに豊かに御座いますよう、
主イエスキリストの御名によってお願い申し上げつつ。
主への賛美と感謝とともに。

2011.12.22. 乗倉記す


「誰も知らない」を見ました。

2011-12-14 01:58:47 | Weblog






東日本大震災被災者の方々の為に祈ります。
 あわれみ深い神様、あなたはどんな時にも私たちから離れることなく、
喜びや悲しみを共にしてくださいます。
 今回の大震災によって苦しむ人々のために、あなたの助けと励ましを
与えてください。私たちもその人たちのために犠牲を捧げ、祈り続けます。
そして、一日も早く、安心して暮らせる日が来ますように。また、この震災
で亡くなられたすべての人々が、あなたのもとで安らかに憩うことができま
すように。主キリストによって。アーメン。
 母であるマリア様、どうか私たちの為にお祈りください。アーメン。
。。。
新しいロザリオの祈りで祈ります。
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、私たち罪びとのために、今も、死を迎える時も、
お祈りください。アーメン。
。。。
是枝監督「誰も知らない」を見る。
カンヌ主演男優他多数受賞。
実際の事件を題材に取ったと。
悲劇。
母が子を置き去る。
4人の子供が学校にも行けず、
それどころか生活のライフラインさえ無く生活。
公園・コンビニを頼りに生活を続ける。
そして悲劇。
空港のシーン・夜の私電のシーンは映画史に残る名シーンと。
D・キーン氏が「世界映画ベスト10」を選ばれているが、
新たに選んだらこの映画も入れるだろうか?
「木靴の木」と並び。
わたしはそう評価した。
。。。
全編泣くだろう。
どのシーンを見ても泣いてしまう。
何気ないシーンの終わり方すらとても悲しい。
ただ、ゴンチチ/タカタカコさんの音楽性から分かる様に、
崇高に描かれた人間の暖かさが心を打つ。
希望。
。。。
どう表現しても空疎な言葉に終わってしまいそうで・・・。
ただ、
見てください、
よかったら映画のホームページも見てください、
とだけ。
。。。
「虐げられた人びと」「居酒屋」から「ナナ」。
少ない文学経験で連想する物は二三浮かぶ。
。。。
空疎と思いつつさわり。
いろんな意味で外した部分からの引用。
。。。
“彼はもう数のうちにははいらなかった。椅子が見つからなかったら、
ナナは彼の上に腰をおろしたことだろう。初霜のおりるころ、シロップ漬
けの梨があるか八百屋へ行って見てくると言って、ナナはまた逃げ出した。
火の消えたストーブの前で歯をがちがちいわせているのがいやだったのだ。
クーポー夫婦は梨を待っていたので、ただあのやくざ娘、とののしっただけ
だった。あいつめ、きっとまた帰ってくるさ。“
(「居酒屋」(ゾラ;古賀照一郎氏訳;新潮文庫)より)
“この建物の住人は大勢いて、ほとんど大部分が職人たちと、賄い・女中つき
で部屋を又貸ししているドイツ女たちだった。貴族の出身だというこの建物の
管理人も、かつての間借人については多くを知らなかったが、ただ老人の住居
は月六ルーブルであり、故人はそこに住んで四ヶ月住んでいたが最終の二ヶ月
は一文も払わず、したがって追い立てをくうところだったという。だれか老人
を訪ねて来ていた者はいなかったかということも訊かれた。だがその点について
はだれひとり満足な答えのできる者はなかった。“
(「虐げられた人びと」(ドストエフスキー;小笠原豊樹氏訳;新潮文庫)より)
。。。
最後にヘルダーリンの詩から。
「ヘルダーリンの詩の解明」(ハイデッガー;手塚富雄氏他訳;理想社)より。
。。。
「あたかも、祭の日の・・・」から。
“・・・だがわれらに相応しいのは、おお、詩人たちよ!
神の雷鳴のただ中に、頭を曝して立ち、父の光を、それそのものを、
手ずから掴み、そして歌にくるんで民に天の賜物を領つことである。
われらも子供らのように、ひたすら純なる心をもち、われらの手に
罪はないのだから。
父の光、この純なるものはそれを焼かず、永遠な心は深く震撼させて、
神の悩みを共に悩みつつ、確固として留まるのだ。・・・“
。。。
「追想」から
“・・・どこにしかしその友人たちはいるのか?仲間と共にベラルミンは?
多くの者は源泉へ行くことに畏怖の念を抱く、けだし富裕が始まるのは海の
中である。彼らは、画家の様に、大地の美しきものを集める、そして翼ある
戦いをか軽ろんじない、また、町の祭日が夜を隈なく輝かすことも、絃の弾
奏や郷土の舞踊もなく、幾年も、落葉せる帆柱の下で、孤独に住むばかりで
ある。・・・“
。。。
中断してた「作家の日記」読書。ドストエフスキー。
映画のテーマは重い。
自分の中に不足を感じる。
これを機会に再びドストエフスキー体験に戻りたい。
何と言っても他を圧倒する文学世界。
。。。
ゾラを知ったのは中学。担任の先生がご紹介されて。
ドストエフスキーは高校。
「20才迄に(少なくとも新潮文庫)全巻体験すべし」は、
国語の教材で何回も知っていた。
文学の山脈、その最高峰。
大学入学の年19で辛うじて読了。
受験で他の人より遅れる。
。。。
音楽は今は聴きながらでなく書きました。
写真は、今年の小津映画祭。
「雲古荘」にて。
飯田は寒さが緩むの予報。
もう今年も半月。
今年の漢字は「絆」と。
半纏を着ています。
(恥ずかしい振り方)
晴れ、多分。
。。。
体調悪く、日がな部屋で過ごす。
本と詩作と映画。
。。。
新しい一日が皆さんにとって良い日でありますよう、
お祈り申し上げつつ。
また、この小文が皆様の何らかの糧となりますよう。

主のお恵みが皆さんに豊かに御座いますよう、
主イエスキリストの御名によってお願い申し上げつつ。
主への賛美と感謝とともに。

2011.12.14. 乗倉記す