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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

月村了衛「騙す衆生」

2023-08-31 11:27:01 | 日記
月村了衛さんの「騙す衆生」です。
「本屋大賞」を受賞した「土漠の花」が面白い
と知人に勧められていたのですが、
どうも、私にはスケールが大き過ぎて
ちょっと馴染めなかった。

で、「騙す衆生」
豊田商事をモデルにした事件。
1985年 詐欺集団で名高かった「豊田商事」の会長が
刺殺された事件は、今でも印象に残っています。
「逮捕」のニュースが流れたので、マスコミが集まった会長のマンション。
そこに剣を片手に乗り込んで乗り込んできた2人の男性が
部屋に乱入し、会長を刺殺して、マスコミの前に姿を現す。
一部始終がテレビで放送されたので、その光景は、はっきり覚えています。

小説は元横田商事の社員 隠岐隆が主人公。
会長が惨殺された事件を目撃した隠岐。
これを機にまともに働こうとするが
世間の目は冷たい。
かつての同僚だった因幡充に誘われ
再び詐欺の道に染まっていく隠岐。
「原野商法」「海外ファンド」•••
「詐欺」の方法は、なるほどと思わせる。
700ページを超える大作ですが、一気読みでした。


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