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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

大崎梢「ドアを開けたら」

2019-05-28 18:54:59 | 日記
大崎梢著の「ドアを開けたら」です。
築20年のマンションの住人 鶴川佑作。50代中盤。引っ越しの準備をしながら、同じマンションの住人 串本の部屋を訪ねる。串本は、70過ぎの老人。が、部屋の中には 変わり果てた姿の串本の姿があった。

佑作は、ある事情から すぐには警察に通報できない。一晩たってからと思ったが、生憎 部屋に出入りしているところを、紘人という高校生に見られてしまう。
翌日 2人で部屋を覗くと、無かったはずの死体が•••
何故?

串本の唯一の肉親 姪の律子に連絡を取り、葬儀の準備。
その間に、串本について、色々な事が分かってくる。
ずっと独身だと思っていたが、実は結婚の経験があった。
佑作には 良い話し相手だったが、「裏の顔」(?)があり、マンションの若い奥さん達には、危険人物だと思われていた•••
さらに、近隣で起きた 女子小学生の失踪事件が、ヤンママ達の不安を駆り立てる。

佑作も、会社を辞め 昼間からマンションにいるので、端から見れば、ちょっと怪しい。
おばあちゃんのために、串本翁の一件に関わることになった紘人も、不登校児。
この訳ありコンビが 辿りついた事件の真相とは•••.

この作家さんの作品 初めて読みましたが、テンポ良く進んで 割と面白かった。
問題を抱える登場人物が多いんですが、これも 今の世の中 仕方ないことなんでしょうね。