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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

ニュース番組の舞台裏を描いた「ザ·空気」

2017-02-13 11:27:05 | 日記
東京芸術劇場 シアターイーストで公演された二兎社「ザ·空気」です。永井愛脚本 田中哲司 若村麻由美 木場勝己らの出演。ニュース番組の裏側というのが面白そうで観たかったのですが、なかなか予定が合わず、ようよう追加公演で観ることが出来ました。しかし、この東京芸術劇場というところ、トイレがウォシュレットでないのは、まだ我慢するとして、和式の個室があるというのは、いかがなものか? 高い入場料取っているんですから、なんとかしてほしいものです。
愚痴はこれぐらいにして、戯曲について。「ニュース·ライブ」という報道番組。今日の特集は、総務大臣の「電波停止発言」を受けて、日本とドイツのテレビ事情の違いについて特集しようというもの。ドイツは、ヒトラーの時代、言論統制を受けていますから、そうした問題に、非常に厳しい態度をとっています。
この特集 編集長の今森(田中)とキャスターの来宮(若村)の肝いりで始まった企画ですが、アンカーマンを務める大雲(木場)から、直しが入ります。大雲は、3か月前にアンカーマンに就任したばかり。実は、前アンカーの桜木は、原発問題などで、反政府の立場を取り、各所からの抗議を受け、その結果、自殺に追い込まれていたのです。大雲は、政府寄りのアンカー。来宮とは、犬猿の仲です。
ディレクター 編集マンも巻き込んで、問題は大きくなっていきます。プロデューサーは、判断を下さず、とうとう社の重役たちまで、問題に介入してくる騒ぎとなります。そして···
ニュース番組を題材にとり、現在、日本のマスコミが抱える問題にメスを入れた作品で、非常に面白かった。こうした作品の特徴として、作者の主義主張が色濃く表れます。私としては、頷ける部分もあれば、そうでない部分もありました。ただ、ラストに関しては、少し蛇足だったような気もしました。