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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

好々爺の志村喬 狂気の三船敏郎「銀嶺の果て」

2017-02-22 11:12:53 | 日記
池袋·新文芸座の「三船敏郎 勝新太郎 中村錦之助 没後二十年」の企画より「銀嶺の果て」観てきました。1947年の作品です。
物語は、江島(三船敏郎)と野尻(志村喬)が。もう1人の男と3人で銀行破りをするところから始まります。もう1人の男は、雪山で逃げている時に、雪崩に巻き込まれ、命を落としてしまいます。逃げ延びた2人は、山小屋へ。そこには、隠居と呼ばれる小屋主の老人と、その孫娘の春坊。そして、登山家の本田という男がいました。雪が積もり、そこから出られない2人。野尻は、山小屋の住人と仲良くやっていますが、江島はイラついた様子。 天気が小康状態になると、2人は本田を脅して道案内させ、山からの脱出を図ります。が、道中、雪山に慣れない2人は、足元もおぼつかず、ピンチの連続。ついには···
「マイオールドケンタッキーホーム」などの音楽が、効果的に使われています。音楽を聞きながら、徐々に人間味を取り戻して、好々爺の一面を見せる野尻、一方、野卑なまま、狂気さえ感じさせる江島。このコントラストがいい。名優2人の演技は、見どころたっぷりでした。