晴れてはいても、風が強く寒い一日
三歳の孫
彼は、どう言うわけか畑が大好き
先日来宅していた時のこと
「みーばあと公園行こうか?」
と誘うと、すぐ
「ウン」
とにっこり
そして、彼の赤いリュックにウルトラマンと怪獣を入れ背にしょって
「さあ~、行こうか」
と外に出たら
なんと彼は、
「みーばあの畑、連れてって」
と言う
「みーばあの畑、遠いよ~
良いの?」
「良いよ」
かなりあります
本当に歩けるかな~
と思いつつ畑に向いました。
半分くらい行ったところで、
「みーばあ、畑まだ?」
「まだ、まだよ、遠いよ
もうかえろうか?」
「ううん」
とうとう畑まで歩きました。
彼は、大根が抜きたかったようです
ちょうど、育ちの悪い小さい大根が2本残っていました。
はっぱを持って、よいしょと引っ張るとスイと抜けました。
大喜びで
「もっと!」
と2本目もスイと抜けました。
さあ、もう止まりません
「もっと」
「じゃあ~、ニンジンぬく?」
「うん」
ニンジンは、スイとは抜けません。
周りを掘って抜きやすくしてやって、彼が引っ張る。
抜けると
発育不良の小さいニンジンに
「ちっちゃい~」
「また、もっと~」
と次々に・・
そんなに抜かれてもこちらも困る
こんな小さいニンジンいっぱいとっても・・・
「じゃ、ブロッコリー取ろう」
ハサミを持たせて二人で一緒にパッチン
ブロッコリーを収穫
ブロッコリーは泥つきじゃないから、彼のリュックにしまいました。
でも、まだまだ彼の収穫熱は収まりません
「もっと~、もっと~」
「う~ん、じゃチンゲンサイにしょう」
「うん」
「ここをハサミでパチンだよ」
「うん、わかった」
「とれないよ~」
「じゃ、一緒にね」
「もう終わりにしょうね」
「まだあ~」
「もう、みーばあ持てないよ~、チンゲンサイあと一個でおわりね」
で、やっと納得して収穫終わり。
チンゲンサイ、
「お姫様みたい~」
だそうです
逆さにするとふんわりスカートに見えたようです
畑からの帰り道、彼はチンゲンサイを一個だけ手に持って帰ってきました
「これ何?」
「チンゲンサイって言うのよ」
「ふーん、ちっちゃいやさいさいさい」
「チンゲンサイ」
「ちっちゃいやさいさいさい」
信号待ちをしていたら、おばあちゃんに話しかけられました。
「おばあちゃんと、おさんぽ?
なにもってるの?」
「ちっちゃいやさいさいさい」
おばあちゃん「???」
通じませんでした。
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