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t-isoamiの不定期通信日記 -3RD SEASON-

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こうもりは縁起物?

2005-08-12 04:05:00 | 日記
 日曜日(8/7)夜の出来事である。
■1■ 接近遭遇
 夕食時に軽くお酒を飲んで、良い気分でトイレに行こうと思いリビングを出た。廊下に出てトイレに向かおうとしたところ、前方2mくらいところを黒い物体が羽ばたいて来た。「おわっ、びっくり!」。驚いて腰が砕けそうになったが、物体はL字型の廊下の向こうに戻っていった。一瞬の観察で、黒かったことと、羽根に模様らしきものはなかったこと、蝶のようにひらひらした飛行だったことは確認できた。「蝶のように見えたけど、かなりでかいな。それに模様もなかったようだ。」体制を立て直して、廊下の向こう側を覗き込む。
 残念ながら、廊下はあまり明るくない。廊下の白い壁紙の天井近くに、その黒い物体が張り付いている。でかい蝶だと思ったが、蝶なら2枚の羽をちょうつがいのようにしているはず。しかし、その張り付いている物体は「M字」のなのである。大きさは6、7cmというところ。「蝶じゃないのか?」得体の知れない姿だったが、自宅からの排除を決意した。すべての部屋のドアを閉め、目標が逃げ込む場をなくした。キンチョールを手にし、目標に近づいた。目標は壁に張り付いたまま、のそのそと動いている。
■2■ 化学兵器作戦
 目標にできるだけ近づいた。「ファイアー!」。意を決し目標に向かって噴射。2秒、3秒・・・。目標は苦しむようなそぶりも見せない。さらに噴射を続け10秒近く噴射しただろうか。真っ黒なためそれまで分からなかった顔が識別できた。目標はとがった顔つきだった。
 「うぎゃ!こうもりだっ!」。こちらのひるむ気持ちを察したのか、こうもりは再びひらひらと舞い始めた。今回は完全に腰が砕けた。トイレに行きたかったくらいだから、ちびりそうになった。
 こうもりは今度は廊下の床の壁際に張り付いた。殺虫剤が効いたようには見えたが、弱った様子は確認できない。反撃にあうのが恐ろしくなった。自宅にこうもりを排除する道具などもちろんない。こうもりを廊下に閉じ込めたまま、いったんリビングに戻り体制を立て直すことにした。
■3■ サルベージ作戦
 キンチョールが効いて弱っていると判断し、割り箸でつまんで外に出す作戦に移ることに。床のこうもりは殺虫剤が効いたせいか、かすかにもそもそ動く程度である。割り箸を持ってゆっくり近づき、こうもりをつまもうとする。箸先が震えて思うようにつまめない。すると、再びこうもりが舞い始めた。腰が引け、こうもりの飛翔を見守るしかない。こうもりは再び廊下の壁の高いところに止まってしまった。
■4■ 生け捕り作戦
 次の作戦のためいったん撤退。この時点でも素手でつかむ気にはなれない。部屋にある円筒型のゴミ箱に透明な買い物袋をかぶせて、生け捕りにすることにした。踏み台代わりのいすをセットし、みたびこうもりに接近する。こうもりの様子を観察すると、爪で壁に止まりじっといている。呼吸を整え、意を決し、壁に止まっているこうもりに一気にゴミ箱をかぶせた。回りの壁や空中を確認しても、こうもりの姿は見当たらない。「で、どうする?どうやって、このかぶせたゴミ箱からこうもりを出すのか?」。買い物袋の端を壁にガムテープで6箇所止めた。おそるおそるゴミ箱を外してみると、透明な買い物袋の中にこうもりがいることを確認。再び壁に張り付こうとしたのを、袋の奥に押し込めて、袋の口を絞りさらにガムテープで固定した。壁から買い物袋を外し、生け捕り作戦成功である。
■5■ 開放
 買い物袋の中のこうもりじっとしていた。捕まえてみると、全長は3~4cmくらいだった。キンチョールもたっぷりかけたし、密封してしまったため、相当弱っているようにも見えた。このまま放置すれば、そのうち息絶えるだろう。でも、そうするのは、なんとなく気が引けた。はさみを持って家の外へ出て、植え込みのところで逃がすことにした。すでに街灯は消えており、手元の細かい様子は確認できない。買い物袋の口を切り取って、植え込みの中に買い物袋を置いて部屋に戻った。こちらの息はあがり、全身から汗が噴き出してきた。
 1時間後、懐中電灯をもって先ほどの袋を確認すると、中はカラだった。どうやらどこかへ飛び去ったようだ。袋を片付けて、ようやくトイレを済ますことが出来た。
■6■ 後日談
 この話を姉にすると「こうもりは縁起物だよ~」との返信が。調べてみると、中国語の語源がその根拠であり、また子沢山であることなどがその由来だそうである。このため、こうもりが夜家に入ってくるのは、縁起が良いのだとか。また羽虫を食べるので、農家には益獣との見解もあり。外に逃がしたのは賢明な判断だったということか。殺虫剤を思いっきりかけたり、窒息させそうにしたり、この際目をつぶって欲しい、と思う。本当に縁起がよいのであれば、この事件が良いきっかけになれば、ね。
 それにしても、いったいどこから入り込んだのであろう。網戸なので、あんな大きな生き物が入ることは考えられない。洗濯物といっしょに中に入り込んでしまったのだろうか。

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