ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

母の目

2021-04-25 17:43:36 | おんがく
家から割と近くにある高校の定期演奏会に行ってきた。
ゲストにサクソフォン奏者、上野くんが来るからである。
しかも今回吹くだけでなく振るって言うし。

高校生たちは小編成ながらも大曲にチャレンジしていてよく演奏していた。
わたしが所属している一般バンドよりもよく吹いていると思う。
コロナ禍で制限がある中頑張ってきたんだろうなぁ高校生眩しいなぁと年寄りじみた感想がいちばんに出てきてしまう。
演奏面に関して思うところはまあまああるけど、楽しく部活やってるんだろうなと伝わるのはいいこと。

上野くんは今日初めて生で聴いたのだがよい吹きっぷりで、あんだけのテクニックがあったらさぞかし吹くの楽しいんでしょうね、ホント美しい音ですよねぇ…
と、上野くんのお母様と一緒に本日拝聴させていただきました。
会場のロビーでバッタリお会いし、そのまま最後までご一緒させてもらった。

上野くんのステージ終わって休憩になった時、あー手に汗かくわ〜とおっしゃるので、あんなに素敵な演奏、いつでも安心して聴けるんじゃないですかと聞いたら、そんなことないヒヤヒヤしちゃう。あそこ(ステージ上)ではもう別人格で家でとは全然違うからね…って。

もはや世界的なプレイヤーなのに、母にとってはいつまでも息子なのだなと。当たり前のことを思った。
思春期の頃は相当なものだったという話は聞いていたけど、今立派にステージに立つ息子を見てどう思うんだろう。

ウチのムスメらは外では頑張ってるんでしょうけど家では散々でわたしの心がもう折れてます、片付けてもすぐに散らかされてイライラが止まらなく今も飛び出すように家から出てきましたと、立派な息子を持つお母様(ムスメたち幼少期大変お世話になった)に愚痴るわたし。
子供のことより自分の楽しみ優先させてわたしはこれでいいんでしょうか…と言うと、いいじゃない、それでいいのよとおっしゃっていただけたけど…

我が子たちは15年20年先、どうなってるんでしょうね。
立派かどうかはさておき、母娘の会話が成り立つ状態だといいなと願うばかり(願いが小さい)。

ただ単に音楽聴くつもりだったのが親子の距離感について考えさせられた演奏会だった。

上野くんが振ったアルメニアンダンスパート2。
短い練習期間の中、今回僕の無茶振りで振らせてもらったんですけど…なんて本人も言ってたけど本当に無茶が過ぎる(笑)。ロリの歌の最後、上野くんぐらいのレベルならば指回るだろうけど、あの速さは泣ける。クラリネットパートの子たちに深く同情する。

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