生き方の手ほどき

まるで先の見えない洞窟
僕は入念に足元を確かめ
一歩ずつ、一歩ずつ
何処にもない出口を探る

それは慎重すぎるでしょ
念には念を入れますか？
獣道よりも広い道を作る
それが僕の人生行路だね

「臆病者」と呼ばれたら
それはきっと褒め言葉さ
場違いに快感になっては
もう何処へも行かぬのだ

前へ前へと進む連中とは
随分距離的に差がついて
それは当然のことであり
不名誉なことではないさ

足元に草花を見つけて
誰も踏まないところに植え替える
それも僕達のあり方さ
優しさを生き方に溶け込ませたい

まだまだ諦めてはいない日常が
今日、明日、明後日と続いてく
生きる姿勢がきっと大切なんだ
君の粘り腰、腕の見せどころさ

まだまだ見通せないこの夜で
行き先を勘違いした群衆達よ
僕達の行進に混ざるチャンス
小さな花を咲かせてみないか

君がつくるこの世界のルール
生き方を教えてくれたのは誰？