「自然美」
冬木立は行く手を阻む木偶の坊
まだ眠れる蛹(さなぎ)は
押し黙ったまま地に身を潜める
すべてが美しい訳ではなかった
誰もがそう感じるのなら、次を待つがよい
沈黙が響き合い、溶け合うように
季節は巡りゆくから
私はしばし心の声に耳を傾ける
厳しい冬から、麗らかな春へと向かう
真裸の幼子を優しく包み込んであげたい
魂が芽吹く、その瞬間を捉えるのだ
世界を桜色に染め上げよ
すべてが美しい訳ではなかった
それはきっと単なる思い過ごし
今、満開の桜が咲く……
冬木立は行く手を阻む木偶の坊
まだ眠れる蛹(さなぎ)は
押し黙ったまま地に身を潜める
すべてが美しい訳ではなかった
誰もがそう感じるのなら、次を待つがよい
沈黙が響き合い、溶け合うように
季節は巡りゆくから
私はしばし心の声に耳を傾ける
厳しい冬から、麗らかな春へと向かう
真裸の幼子を優しく包み込んであげたい
魂が芽吹く、その瞬間を捉えるのだ
世界を桜色に染め上げよ
すべてが美しい訳ではなかった
それはきっと単なる思い過ごし
今、満開の桜が咲く……