巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
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等身大の自分

2016-07-11 19:37:52 | 
通い慣れたこの場所もきっと今日が最後
友と何度も集った夢溢れる世界
始めの頃はこんな日を迎えるなんて
思いを馳せる余裕もなく
自分の成長にただ焦りを感じてた

等身大の僕でいればいいのだと
気付かせてくれたのは君の言葉
ありのまま、あるがままの姿
恥ずかしげもなくさらけ出してくれた君
僕は永遠に失いたくないと願い
皆の君を我が物にしようとした
お互いの別れ道になるとも気付かず
限りなく子供じみてた僕の振る舞い

お互い様と返す君は誰より大人だった
僕だけの君を求めることは
君が大切にするすべてを失うこと
僕は一人きりで生きている訳じゃないけど
君を失った世界は限りなく空虚
色褪せた非現実が現実を覆い尽くす

僕は覚束ない足取りでこの道を辿る
何かを失うことも人生において大事なこと
今の僕が僕であるのはただの強がり
そんな僕を皆で笑うがいい
一度は信じた自分が最悪だったとしても
僕は僕、今もあるがままに生きる
この錆び付いた世界を受け入れて
身体も心も遠く通わないとしても