67歳からのフランス語学習

フランス語、時々仕事、たまには英語

英語のすでにある知識を用いてフランス語は概ね解析できる

2014年12月05日 18時11分04秒 | 語学

今日のフランス語の学習は以下の聖書の箇所です。

ローマ書14章の3節

3 Que celui qui mange de tout ne meprise pas celui qui ne fait pas comme lui, et que celui qui ne mange pas de viande ne condamne pas celui qui en mange, car Dieu lui a fait bon accueil.

この文章だけを眺めますと、実は戦意が消失してしまいますが、まずは不明な単語をすべて調べておきます。

Que = that, what, who 
Celui = the one その人,(複数かもしれません)

mange = eat  食べる

tout = all   すべて
meprise = look down 見下す
qui = who   
comme = like, look like のような
lui = him, her  彼を、かれに
viande = meat   肉
condamne = condemn  非難する
Dieu = God  神
fait = do, does 行う
accueil = accept 受け入れる

単語の意味が解ると人間の頭は不思議なもので、つなぎ合わせて文章にしようとしますので、其の儘理解できるという場合もありますが、長文の場合は、返って混乱してしまいますので、まづ英語に置き換えてしまいます。その結果が以下の文章です。

That the one who eats all does not look down the one who does not do like him, and that the one who does not eat meat does not condemn the one who eats, because God accepts him well.

日本語に訳してみますと以下のようになります。
「すべてを食べる人は彼のようには食べない人を見下してはなりません。また肉を食べない人は食べる人を非難してはいけません。神は彼もありのまま受け入れているからです。」

一つ疑問として残るのはthat=queが2か所ありますが、何故に必要なのかという事ですが、この辺はフランス語の先生に尋ねるしかないようです。英語的に考えますと、thatをもってきて、以下で前に述べたことを捕捉するという場合や何かを説明しているという具合に取ることも可能ですが、現状ではわかりません。ただし原文では前の文章とこの文章の間はピリオドで区切られています。

さて聖書でフランス語を学ぶ利点は日本語訳がすでにあるという事で新改訳聖書から日本語訳を持ってきます。以下上の節の日本語箇所です。

ローマ人への手紙 14章
3 食べる人は食べない人を侮ってはいけないし、食べない人も食べる人をさばいてはいけません。神がその人を受け入れてくださったからです。

以上一見、解析が困難に見える(実はフランス語の単語量が不足しているだけなのですが)文章がかなり簡便に理解できました。フランス語を学習しながら昔学んだ英語のブラッシュアップにも繋がる楽しいフランス語学習の時間となりました。

この聖書箇所の意味は広く考えますと、例えば文化や信条の異なる人の言動や行動が自分の文化や育った環境から学んだことから外れておかしく見えても見下したり、非難したりするなという聖書の考え方なのだと思います。

(文責)金子 株式会社スリースカンパニー
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