67歳からのフランス語学習

フランス語、時々仕事、たまには英語

フランス語を学び始めて3年が経過し、4年目に入りました。

2016年09月07日 10時31分26秒 | 語学

フランス語の学習を始めて3年が経過して思うことは、知らず知らずのうちにフランス語を読んで訳すことが語学の学習と勘違いしてしまっている自分を発見したことでした。

フランス語の聖書を読んで、日本語に直しているだけで勉強したつもりになっていたのがこの1年であったように思います。このような学習方法を続けてゆきますと、文を組み立てたり、長文を読んで意味をとらえるということには長けてくるのですが、バーバルなコミュニケーションがまったく開発されないまま、時間が経過してしまいます。一方で日本ではフランス語は義務教育の中に組み込まれておらず、フランス語の学習の開始時は全くの白紙状態ですので、文章を読んで訳すという作業は必要最低限の単語を覚えるという意味では非常に重要な作業なのだろうとも思わされています。しかしそれでもなおかつバーバルなコミュニケーションのための学習がどうしても必要だなとこのところ非常に強く思わされています。

例えば、英語の決まり文句はたくさん私どもは知っていると思います。例を上げればきりがありませんが、いくつか挙げてみて、現在自分が陥っているジレンマについて述べてみたいと思います。

英語で 

That's what I think  = オイラもそう思ってたんだ (なにか同意する時や、あいづちの代わりに用います。)これをフランス語で述べるには文字通り C'est ce que je pense とフランス語にしてそのまま通用するのだろうかと言う思いが浮かびます。

I like it = オイラもそれ気に入ったよ (これは日本語でそれが好きだという意図ではあるのですが、相手の意見や持ち物をほめる場合に使います。) J'aime ça でいいのかどうかまったく心もとないものがあります。

That's why I told you. = だから言ったでしょう。 直訳すると、C'est pourquoi je vous ai dit. しかしこれで通じるか否かあるいはニュアンスが伝わるのかは明らかではありません。

フランス人と話すこともまるでなく、言葉として発することがない語学学習では、仮に文章が組み上がっても、それがどのような印象を聞く方に与えるのか全く不明であり、同時に記号の羅列にすぎないとしか思えず、きわめて心もとないものがあります。フランス語でお話をもしするようなことが今あったとしても、おそらく何を言っているのかわからず、また仮に解ったとしてもどのように返せばよいか解りません。 Let me see...などと言って時間を稼ぐための慣用的な言い回しもまるで頭にありませんので、現状ではフランス語での会話は成立しないと思います。

そんなわけでこの1年は、フランス人の友人を見つけることや会話の学校に行くことは出来ないとしても、より多くのフランス語を読むのではなく、より多くフランス語を聞いて過ごしてみようかななどと思わされています。今年はこの点をに注力してゆきます。