67歳からのフランス語学習

フランス語、時々仕事、たまには英語

70歳過ぎてからの単語の暗記法

2017年07月10日 21時42分23秒 | 語学

10代のころの記憶力と70代の所謂高齢者の記憶力には雲泥の差があります。

昔は解らない単語を辞書で引いて、そのまま覚えてしまうこともあれば、ノートに控えておいて何回か見直すうちに覚えてしまったという経験があるとおもいます。しかし70歳を過ぎると状況は一変します。辞書で単語を引いて辞書を閉じて原文に戻ると忘れているという状況が普通になってきます。個人差はあると思いますが、年と共に記憶力は落ちてきます。「少年老い易く、学成り難し」と父が言っていたことの意味が解るような気がします。その上、古い記憶も徐々に薄れてきますので、覚える速度が忘れる速度を超えていなければ、単語量は時間の経過とともに減ってゆきます。

ます70歳の記憶力は忘れることとの戦いの中にあります。しかも覚えるのに10代のころの何倍もの時間が掛かります。そこで繰り返し簡単に見直すことができる幅3cm長さ8cm程のリングに付いた単語帳を百円ショップで購入してきまして、解らない単語や、意味があいまいな単語をこの単語帳に書いて持ち歩いています。

その結果解ったことは、やはり高齢者とも呼ばれる頃になりますと、何度繰り返して覚えようとしても覚えられない不思議な単語が増えてきます。その原因は単語帳をみて単語を読み意味を確認して次の単語に進んで初めの単語に戻るころには完全に忘れ程印象が薄い単語だという事でした。そこで気が付いたことは、忘れるのは何枚目か確認しますと、7-8枚に来た時にはほとんど忘れているということに気づきましたので、単語を5枚ほど手に持って、単語を読み、意味を確認するという作業をしますと、忘れないうちに単語をめくることができ、何回か繰り返しますと覚えたという感覚に至りますので、次の単語を4-5枚手に取り同様の作業をします。

このようにして覚えた単語は別のリングに移して、翌日覚えていれば、リングから外して、保管しておきます。覚えていない単語は最初のリングに戻します。ともあれこのようにして保管した単語を数週間後に再度チェックします。経験からしますと2週間ほど見ない単語は75%その意味を覚えていません。しかしながらこれを年単位で繰り返すことでボキャブラリーを構築できるのではないかと思います。

この作業の良いサイドエフェクトは単語帳に書く単語を集めるためにYoutubeから単語を拾いますので、耳から原語を聞く機会がたくさん生まれます。その結果その言語が口からよく出るようになったことかもしれません。辞書から単語を書き出しますと単語を覚える意欲を減退させてしまう気がして、行っていませんが、実際に何かの説明で聞いた単語は連想が働いで覚えやすいように感じます。