67歳からのフランス語学習

フランス語、時々仕事、たまには英語

フランス語の学習は時には英語の学習になります。

2017年02月17日 10時38分09秒 | 語学

聖書をフランス語で読み始めて、漸くマタイの福音書を27章まで進んできました。マタイは28章からなっておりますので、残り1章となりました。聖書は全体で66の本から成り立っておりまして、新約聖書の最初の本がマタイの福音書となっております。福音書は聖書の中でほかに3冊ありまして、それぞれがマルコの福音書、ルカの福音書、ヨハネの福音書となっております。この4冊はイエスの生涯を4名の異なる視点から書き記しておりまして、同じ場面がそれぞれの観点から書かれている場所が多くあり、歴史的事実として検証することも可能です。その他の本、たとえば旧約聖書全体は極論すればイエスという人間がこの地上に生まれますという予告であり、新約聖書の福音書はイエスが何を語り、行ったか詳細に述べております。その他の新約聖書の記述の多くがパウロによって書かれましたが、イエスが行ったあるいは述べたことを聖書的な意味でどういう受け取るべきか解説しています。

ともあれ、人生を終えるまでに聖書全体をフランス語で読破することは難しいと思われる現在の速度ですが、始めたころは一日1節を読むことを日課にしておりましたが、現在は1日4節ほど読むことを自分に課しております。結果的に1日1章ほど読み進めることができるようになれば、人生を終えるまでにフランス語で聖書を読了するとことできそうです。これは英語でも日本語でも達成していないことなので、今後も継続してゆきたいものだとおもいます。

フランス語学習の最大の問題点は会話学校にでも行かない限りフランス語を話す人を探すのが難しいということと、フランス語の需要は英語と比べると無いに等しいので、モチベーションを維持するのがきわめて困難だということに尽きるとおもいます。そこで対策として、フランス語会話はまず横に置いておいて、フランス語の単語量を増やすということに重点を置き、私が座右の銘としている聖書を読了したい、少なくとも毎日読むという目的を設定して、義務感で読み進めています。

その結果1年が経過し、フランス語を始めて3年半が経過しました。今回はその結果報告ですが、言語を学習されている方の参考になれば幸いです。

聖書を読んでいて、フランス語の単語量が増えたという実感はありませんが、フランス語の中には英語からの類推が可能な単語がたくさんあります。これはイギリスがかつてフランスに占領されていたことと関係がありそうです(学生時代に学んだドイツ語もまた実は英語とかなり似ていますので、占領とはあまり関係ないかもしれませんが)。「また単語だけでなく、文の構成も英語とかなり似ているというか、時には英語単語に置き換えてみると、其の儘理解できる文章と出合います。昨日読んだ聖書の箇所マタイの福音書27章では以下のような単語が見られました。

du temple = the temple 寺院

saints = saints 聖徒たち

ressuscitèrent = resurrected 復活した

résurrection = résurrection 復活

entrèrent = entered 入った

grand = grand (many) たくさん

sainte = ここでは聖いという形容詞、saintの女性名詞、

personnes = persons 人々

以上はマタイ福音書27章51節から53節の間に散見された類似語です。英語の意味から類推してほとんど間違いがないといえるとおもいます。しかも文章を見ていますと、其の儘英語置き換えても違和感があまりありません。

52 les sépulcres s'ouvrirent, et plusieurs corps des saints qui étaient morts ressuscitèrent. 

52 The tombs itself opened, and several body of saints who were dead ressurected.

52 墓が開いて、その後、死んでいた複数の聖徒の体がよみがえりました。翻訳

52 墓が開いて、眠りについていた多くの聖なる者たちの体が生き返った。新共同訳

フランス語は英語の語順で英語の単語から類推できる多くの単語から成り立っていることがよくわかります。つまり英語が解ると、フランス語はかなり類推できることが解ります。問題は今後の学習により類推の幅を狭くして、直接理解できるように、英語も日本語も介在させずに理解することを目標にすればよいということになります。

フランス語の辞書はWordReference.com を用いていますが、対応する英単語の意味が不明ということがありますので、改めて英語辞書を引くことがあります。英語の学習にもなるということではないでしょうか。