前に単語を暗記する際に単語カードに書いて、時々見直してみるという事を書きました。またそこで7-8枚ほどめくると最初の単語の意味を忘れているという事を書きました。それで7-8枚の単語帳をもって繰り返し見返してみると、結構覚えられますというお話を書きました。
さらに効率的な方法がないか模索しておりました。覚えるために必要なことは単語カードを見て、意味や発音を理解し、次の単語カードに移動したのち最初の単語に帰ってくるまで覚えておくことに尽きると思いますが、時間が長いと忘れてしまいます。忘れないためには何回ターゲットとなっている単語にアクセスし記憶を固めてゆけばよいのかという問題になって来ます。
新しい方法を試しておりますので、ご参考までに述べてみます。
この数週間は単語を手に持つのではなくテーブルのような平面に意味や発音を確認したものから順に並べて置くという方法を取りました。左上から下に順にカードをめくって意味と発音を確認し、次に進み、一番下まで来たら右のコラムに移動します。カードを見て即座に意味が頭に浮かんだ場合はそのカードを記憶したという意味で取り分けておきます。記憶したものをテーブルに載せておかないということは重要で、その単語がなければ、知っている単語を読み返すその時間だけまだ覚えていない単語に割くことが出来ますので、効率的に覚えられます。この方法の最大の利点は30枚ほど仮に置いた単語カードを俯瞰して、俯瞰しながらその単語に目を止めたときに、覚えていれば、その意味や発音を瞬間的に思い出すことが出来ます。つまり短期間のうちにカードをひっくり返すまでもなく、記憶作業を行っていることになります。順番に覚えている単語カードに来るのを待つまでもなく、テーブルから引き揚げて取り分けておけます。するとその分、覚えにくい単語に時間をさくことが出来ます。つまりテーブル上は常になるべく速やかに知らない単語だけにしておくということになります。
テーブルからカードを撤去するタイミングはご自分で覚えたという感覚に至った時点で取り除けばよいことで、覚えていないかもしれないとか、不安があるうちはテーブルに残しておきます。
このようにしますと、自分の場合で申し上げますと、毎日トイレに座っているときにこれを行いますが、20-30個の単語を単語帳のリングからはずして、新しい単語をリングに取り付けることが出来ます。翌日仕事を始める前に覚えたと思われる単語カードをひとつづつめくって意味と発音を理解しているかチェックして、覚えていない単語カードはリングに戻しておき、暇なときに眺めることにしています。概ね70%ほどは覚えているように見えます。
また不思議なことなのですが、どうしても覚えられない単語と出会います。いつまでもリングに残る単語カードです。このような単語はその単語カードとは別に改めてカードを作成し、発音記号があっているか、他の辞書の発音も確認し、同時に複数の辞書の説明を読み、例文を追加してカードを作成すると覚えることが比較的簡単になります。意味があやふやな場合は覚えるのが難しくなります。また複数の異なる意味がある場合は一時的に副次的な意味、あるいはまったく異なる意味は無視したほうが覚えやすいとおもいます。
年を取りますと、子供の時には出来ていた機械的に覚えるということが難しくなります。そこで、解らない単語をいくつか集めて一つの文章にしておくと関連が解り、また文章にするうえで少なくとも自分で納得できる理解に至りますので覚えやすくなります。例えば「血管の中に炎症,vasculitis」が起こり、そこから「血小板の血栓,thrombus」が発生し、その結果、血管の「狭窄,stenosis」という病気だと診断されます。
For example, when vasculitis takes place, thrombus is generated, and then you are diagnosed as a sickness of stenosis as the result.
複数形にすべきと思いましたが、複数形は現時点で不明ですので、単数で記載してあります。何はともあれ、門外漢なので医学用語は覚えられませんというのが実感ですが無理にでも関連付けると専門家の方にはどう映るかわかりませんが、自分なりに理解して記憶の中に収めることができるようになるとおもいます。ちなみに今日聖書から学んだフランス語は Car rien n'est impossible a Dieu. なぜなら神にとって不可能なことはありません。ルカ1章の32節当たりにありました。