発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

HAKATAからの手紙

2016年05月11日 | 日記
◆んらぁ~ぶれたぁあ~ふろぉむはかぁたぁあ~♪

 これは、はるか昔のNHK人形劇「ネコジャラ市の11人」に出てきた「アップル君」ではなく、博多駅前郵便局跡地にできたKITTEビル前にある郵便ポストである。KITTEビルにはマルイが入っているらしいが、まだ1階のお菓子を売っているところしか行ってない。

 恋文は絶滅危惧種だと思っているが、このポストなら、書いて投函してみたくなるだろうか。
 このポストの1日の集配は平日でも3回しかないから、急ぐ郵便は、すぐ近くの新しい博多郵便局に出しに行くのが正解である。速達郵便にする必要もないくらい早く先方に届く。
 天神でも、ほぼ毎時郵便物を回収する福岡中央郵便局に、できるかぎり出向いて投函する。天神駅や福銀本店前のポストも1日3回しか集配はない。
 結構な町なかなのに、本当に集配回数の少ないポストが多い。昔はもっと多かったと思う。これが民営化ということなのだろうが。

◆博多どんたく

 つないだ手を離してはだめ
 博多どんたくの人ごみの中
 手さえ離さなければ
 ぼくら
 ふたりきり(MTJ)

  どんたくテーマソング「ぼんちかわいや」(講談の神田紅師匠の出囃子はこのメロディー)が、福博の町のあちこちで流れ、あちこち、ほんとうにあちこちにある特設ステージで、誰かが唄ったり踊ったりしてる。

博多どんたくにおいて、手をつないでいるカップルは、老若問わず、たいがいよそからきた人々である。
 
◆で、勝率はどのくらいか
熊本や、大分では余震が続いている。福岡では食料品の値段が地味に高いのと、工場被災の関係で、納豆が品薄になっている。無事な農産物は福岡にも入っている。スーパーのパリッパリのキャベツの入った箱には「かみましき」の字があった。「益城(ましき)」。地震のニュースでみんなが読めるようになった難読地名である。山積みされた美しい深緑のゴーヤは「熊本県産」だった。スイカの名産地、熊本植木産のトマトもぴかぴか光ってて、あまり綺麗なので箱買いした。
  熊本産の新鮮な野菜が普通に売られている。
  ベクレルだのシーベルトだのを気にしなくていいというのはこういうことである。5年前と違って、夜はちゃんと眠れるし、ちゃんと食べられる。とはいえ、福島では綱渡りのような廃炉作業がいまだに続いているのである。
 地面が揺れるたびに、川内は玄海は伊方は?と思う。
 ひょっとして「将来バカな大人として過ごさずに済むための、ちびまる子の努力」が無駄になるのではないか。
 想定外、つまり「負け」についての想像力はあるのか。なぜ、勝つほうに賭けていられるのか。相手は天変地異である。

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1 コメント

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横地勲氏の「古代の光通信」を読んで (西村秀己)
2016-05-22 19:08:58
誠に申し訳ございませんが、貴ブログを拝見してのコメントではありません。貴女が2004年に発行した題記を本日人に薦められて読了致しました。貴女が「あとがき」に書かれておられるように非常に興味深い話でした。ただ「1350年間に地軸がほぼ一度傾いた」がいくら調べても解りません。以下にお教え戴ければ幸甚です。
den-hikohoho-19530517@docomo.ne.jp
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