発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

専門家ということばについて

2021年09月08日 | 日記

😨 ◆専門家?
 近ごろのニュース。テレビはほとんど見ないのであるが、ラジオは車で聞くし、ホテルの朝のダイニングではテレビがあれば大概はニュースを映している。
 どの道も大して極めていない者としては、ある分野で生き字引的に秀でている人々に敬意をいだかざるを得ないのであるが、「専門家は、このように言っています」と、ニュースで当然のように言っていると、あれ?と違和感を覚える。
 よほどレアなものを除いた、ほとんどの専門分野において、それを専門とする人はひとかたまりいて、派閥などもあるだろう。彼らの意見がまったく同じということがあるだろうか。多分なかろうな。
 だから「専門家は」という主語の使い方には注意が必要だ。「専門家には、こういう意見もある」、少なくとも「専門家の○○さんは、こう言っている」、できれば、他の専門家の異論も紹介すべきであるし、少なくともその道の専門家の総意であると思わせかねない表現は避けるべきであろう。
 恣意的な世論誘導のニホヒを微かに感じる私は、ひねくれているが、これは、ひねくれ者の総意ではない、と書いとこう。

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