発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

筑後吉井は白壁のまち    画像はクリックで拡大します

2018年07月05日 | 物見遊山

◆筑後吉井

 去年の水害で日田のところで橋が流され途切れていた久大線(久留米〜大分)が、この中旬に復旧開通する。耳納連山の北側に沿って久留米から日田に向って久大本線が走り、鉄道に並行して片側一車線の国道が伸びる。大分との県境に近い久留米寄りの福岡県側にうきは市吉井というところがある。ここは久留米城下町と天領であった日田を結ぶ豊後街道の宿場町だった。明治のはじめに大火があり、それから瓦葺に白壁の町となったんだそうな。大正期の建物が多いそうだが、本当に良く残っている。フォトジェニックなのだわ。鏝絵(白壁につくられた左官さんによるレリーフアート)が施してあるところも所々に見受けられる。「すずや」という呉服店(洋服も扱っているらしい)では、鈴と打ち出の小槌の鏝絵が。醤油屋では、恵比寿さんが醤油樽抱えてニコニコしてる。あと、鶴亀とか、彩色波兎とか、河童もあった。ともかく楽しい。鉄道とバスを合わせると公共交通のアクセスも悪くない、というよりも普通に久留米に通勤通学している感じである。私が行くときは観光客はあまり見ないが、寂れた感じはしない。空き店舗も地方都市としては少ない。でも、中には入居者募集の白壁物件もあるから、その気になれば住めるのだろう。スーパーも何軒かあり、産直野菜も売ってるし、銀行も郵便局もひととおりある。西鉄久留米駅からバスに揺られて一時間くらい。JR普通列車で久留米から30分。住んでみます?