発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

昭和は遠い

2017年03月03日 | 物見遊山

◆堀北真希引退

 朝ドラヒロイン「梅ちゃん先生」が代表作になるのかも知れないが、例によって見てない。映画「三丁目の夕日」の鈴木オート(町工場。社長は堤真一で、特撮を使って怒る)の東北出身住み込み自動車修理工の六ちゃん(原作漫画では少年)。特にシリーズ最終の「三丁目の夕日'64」の、恋する乙女が印象的である。昭和ノスタルジー映画ではあるが、堀北の可愛さを鑑賞するだけでも、この映画を見る価値はある。

 

◆ムッシュかまやつ氏死去

 昭和がどんどん遠くなる。 

 

◆「写真家 片山攝三 肖像写真の軌跡」展

 福岡県立美術館。

 会場は銀塩写真の匂いがする。暗室の匂い。写真を「焼いて」いた時代。

 芸術家の有名人の肖像写真多し。坂本繁二郎の筆を持つ手とか。まだ若い香月泰男とか。片岡球子は壁に大きな紙を貼り、幼い娘に書きたい放題クレヨンで落書きさせている。写真は人の魂を抜いたりはしないが、人の魂を写し取ることは可能である。タイミングをつかめば。

 3月20日まで。入場料は大人300円。

 白黒の銀塩写真(←デジカメ以前の普通の写真のことである)は、中学生の小遣いでもなんとか趣味にできる、あまりお金のかからないものだった。フィルムの現像は、ABS樹脂のタンクに入れて、調温した現像液停止液定着液と、時間を測って入れていく。よく水洗いして水滴防止剤をつけて乾かして、光に当たらなかった部分が素通しになったネガフィルムのできあがり。光の当たらなかった部分は暗室で、感光する薬剤が塗ってある印画紙上に引き伸ばし機で像を結ばせ、また現像液停止液定着液と水洗い乾燥。

 今は、銀塩写真は、見開きの印刷ページに使うことを目的として、 ほとんどカラーリバーサルしか使わなくなった。高画質が欲しければ使わざるを得ない。カラーリバーサルの現像所は少ないので、時間がかかる。

コメント
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