発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

そして二月が逃げる

2014年02月28日 | 日記
◆気がついたらオリンピックは終わっていた
 そういえば、高速バスに乗ろうと、早朝天神バスセンターに行くと、その前で羽生結弦くん金メダルの号外を配っていた。夜更かしなどできない二月だったのだ。

◆ここ数日暖かい
 夜道を歩いているとどこからか沈丁花がかおってくる。
 マスクの人が多いのは、花粉症対策かPM2.5のためか。
 風が海から吹いているのに硫黄酸化物な匂いがそこはかとなくすることがあるのは大陸からの汚染物質なのかな。海を越えてこの匂い? 彼の地の人々の肺は大丈夫なのか。 こちらの人々の大丈夫じゃないの何倍も危険なんじゃないのか?
 ところで、とうとうこの冬は風邪をひかずに過ごすことができた。お腹の調子に不満がなくても乳酸菌製剤を飲む習慣はひとえに手荒れ対策だったのだが、どうもいろんな病気予防になっているようである。この冬は、長時間寒い目に遭うことも何度かあったが、喉が痛くなるとか頭痛がするとかの不都合が全くなかった。

◆アンネ・フランク関連の本を破る人々について
 20世紀の世界戦争の時代の話で、中学時代の教科書に載っていたのはアンネ・フランク関連ではなく「ひと切れのパン」という、普通の人が、ある日突然、死と隣り合わせの逃避行を行わなければならなくなる話だった。スパイでも犯罪者でもないのに国籍のせいだけで。これまで普通に働いていたのに。
 無辜の人々が脅かされる話は繰り返してはならないことだと後の世の人々に語り継がれるものだと思うのだが、一体全体何を考えて図書館の本を、それから書店の本を破ったりするんだろう。つまりのところ自分自身が何か間違って弾圧されることになるかも知れないなどと露ほども思わない人々であろうと思う。幸いなるかな(もちろん皮肉)。

◆駆け込みなんかで買わないほうがいいに決まってる。
 消費税が4月から上がるが、ものが足りなくなるわけじゃないんだから。
 日用雑貨なんか、たくさん買っても使い方が雑になるだけ。
 食料なんか、たくさん買っても古いものを食べなきゃならなくなるだけ。
 耐久消費財なんか、急いで妥協して買ってもろくなこたぁない。
 3%値段に上乗せされるよりも、4月以降、駆け込み消費の反動がきて、つまり売れなくなって値引きになる金額の方が大きいに決まってる。
「買ってもしょうがない」と、言う人が少ないのは、駆け込み需要が、無駄なもん買いとしての内需拡大を招くからだと思う。結果としてトータルで余計に売れるからに違いない。
 駆け込みで買った方がいいのは、本。九州文化図録撰書のような、二千円以上する本、そうね、本だわ、と言ってみる。

◆危険なのは考えそのものではない
 考えはいろいろあって当然なのだが、何が問題かというと、彼らには謙虚さが足りない。なぜあそこまで謙虚さがないのか眩暈がするくらいである。他人の意見を聞く耳を持たない。おまけに想像力が欠如している。謙虚でないのは勉強不足だからだ。他人の意見に耳を貸さず、想像力が欠如しているのは頭が固いからだ。なぜそういう人々が跋扈しているのだ。謙虚でない人々のことを、山口弁では「ぶちのばしちょる」と言って罵倒する。

◆やさしいとは
 相手の立場が思いやれることは、そういう頭の良さが必要なのではないかと考えるようになった。逆から言えば、やさしくないということは、すなわち頭が悪いということなのである。日々是自戒。
コメント
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