発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

航空自衛隊西部航空音楽隊第四十九回定期演奏会

2013年03月08日 | 物見遊山
 福岡で開催される自衛隊音楽隊の吹奏楽コンサートのなかでも、最もクラシックの色合いが強いコンサートである。
 「君が代」で始まるのは、いつも通り。自衛隊では四分音符毎分60個で演奏されるので、NHK放送終了の君が代を聞き慣れた耳には、やや早いテンポに聞こえる。
 今年招ばれたN響のソリストは、トランペット。至福の時間だった。
 後半では、コープランドの「市民のためのファンファーレ」と、バーンスタインの曲。
 それから、ジャズピアニストを招んでの、「ラプソディー・イン・ブルー」ときたもんだ。これも通しで生演奏で聴くのははじめてだ。
 ピアノ独奏多く、ピアノが真ん中に置かれていないけど、ビアノ協奏曲っぽい。
 あのあたりの系統を聴くと、トムとジェリーのBGMを思い出すのである。
 いいアコースティック演奏は、脳細胞を補修してくれる(ような気がする)。あー幸せだー、と、帰途についたが、ふと思う。
 自衛隊コンサートにつきものの、広報活動、ロビーでのパネル展示とか、宣伝用パンフレットの配布などが、今回のコンサートでは、一切なかったのだ。
 本来、自衛隊のコンサートは、単なる発表会ではなく、広報活動が目的で、つまりは、コマーシャルを見ることで無料演奏が聴けるものだと認識していたのだが。
 広報活動が省略されていたこと、アメリカの曲が多かったこと、アンコールで、今回は「空の精鋭」が演奏されたこと。が、東シナ海、あるいは、半島の緊張と関係があるのかどうか。
 深読みかいな。戦争が起こりませんようにと、毎日祈る自分がいるのだ。
 杞憂であれば最良の結果である。
コメント
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