札幌北陵高校美術部 2009.4〜2022.3の記録

札幌北陵高校美術部の2009年4月から2022年3月までの記録

お金=幸せ?~100818

2010-08-18 23:03:55 | 日記的な
お金が人を幸福にしない理由:心理学実験から(WIRED VISION) - goo ニュース

北陵生のみならず
全ての高校生に興味を持ってほしい記事を見つけました。

「お金はなぜ人を幸福にしないのだろうか?」という問いに対して『Psychological Science』誌に発表された研究が1つの回答を出したそうです。

ベルギーのリエージュ大学の心理学チームが行なったこの研究は

『未来を予想しているときは幸せだが、実際に経験すると簡単には満足できなくなる』

という説。リエージュ大学のチームは
お金は人が最高に贅沢な喜び

*贅沢なホテルに泊まる
*高級な寿司を食べる
*素晴らしいガジェットを買える…

を味わうことを可能にするが、それゆえに日常のありふれた喜び

*天気の良さ
*冷えたビール、チョコレート…

を味わう能力を低下させると考えているそうです。
われわれが遭遇する喜びのほとんどは『ありふれたもの』であるため
贅沢をする能力を得ることは
『喜びを味わう能力にとっては、かえって逆効果になる』
と。

研究チームはまず、ランダムに分けられた2グループのうち
半数の被験者に対して山のように積んだユーロ紙幣の画像を見せた後
彼らの「楽しむ能力」を測る一連の質問を行ないました。

テストでは

*重要な課題をこなす(充足感)
*遠出してロマンティックな週末を過ごす(喜び)
*ハイキング中に見事な滝を発見する(畏敬の念)

という、いずれかの経験を想像するよう求められます。
いずれのシナリオも、それに対する反応として8通りの選択肢がある。
そのうち4つは
[初めに紹介した]経験を楽しむ反応

*肯定的な感情を表わす
*その瞬間の気分を楽しむ
*その出来事を楽しみに待つ/追想する
*その経験について他人に話す

被験者はそのような状況下で自分が通常とるはずの行動を
最もよく表わしている反応を
1つまたはそれ以上選ぶように求められ
経験を楽しむ選択肢を1つ選ぶごとにポイントを1つ獲得する。

興味深いことに
事前に大量のユーロ紙幣を見せられた被験者たちは経験を楽しむ能力のスコアが有意に低かったそうです。
この結果は、人間はただお金の画像を見るだけでも、人生の小さな喜びを楽しむことへの興味が薄れる可能性を示唆している。

さらに現実に多くのお金を稼いでいる被験者ほど(被験者は全員、収入を尋ねられた)
楽しむ能力を測るテストのスコアが有意に低かった。
その後、カナダの学生を対象に行なった実験も
最初の実験と同様の結果となった。
「事前にカナダ・ドル紙幣の画像を見せられた学生の方が
出されたチョコレートを味わって食べる時間が短かったのだ」(これは?)

以上の研究について研究チームは寒々しい調子で次のようにまとめています。

人間の楽しむ能力に関しては、
富を連想させるものを見るだけでも
実際に富を得るのと同じ有害な影響が生じることを示している。
楽しいことを経験できるという認識を持つことは
それだけで日常の楽しみを損なうのに十分な効果があると考えられる。

言い換えれば、人間の楽しむ能力を低下させるために
実際にエジプトのピラミッドを訪れたり
有名なカナダのバンフの温泉に1週間滞在したりする必要はないということだ。
そのような最高に楽しいことはたやすく経験できるという認識を持つだけで
「日々の小さな喜びはあって当然のこと」
と捉える気持ちが強まる可能性がある…(※続きはリンクから)



そりゃあ誰だって(もちろん私だって)
お金はあるに越したことはない。
お金は必要なものです。

しかしお金をたくさん持っていても
結局は満足できなくなるということを指摘しているのでしょう。
この実験結果は。
「慣れ」って怖いですね。

怖いのは
「富を連想させるものを見るだけでも」
「楽しいことを経験できるという認識を持つこと」
さえも楽しむ能力を損なうという記述。

それがもし本当なら
宝くじが当たる妄想をするとかもなし?
当たったら何買おうかなぁ?とかも…

…そりゃ酷だよ。
人間はそんなに立派じゃない。