金木犀、見つけた

金木犀の花が咲き始めました。

最近ね、ちょっと興味を持っていることがありますの。

それでね、金木犀を探していたのです。

この間からちょっとの間金木犀のことばかり考えていました。


金木犀はどこにある？


毎年この季節になると川遊びに出かけた帰りに金木犀の一枝を

持って帰ってきた家人ならその場所を知っているはず。


それでこの前聞いてみました。

ですからそのうち行ってみようと思っていたのです。


そしたらね、昨日のことですわ。


リハビリ室の裏手にある小さなガーデンで見つけました。

金木犀です。

近頃は毎日のようにそこで過ごしたのに、

昨日まで少しも知らずにいたのですよ。

ところがね、

ガーデンは金木犀の若木に囲まれていたのです。

昨日、その芳香が空気中に漂い始めるまで、

私たちはそこに金木犀があることを全く知りませんでした。





探していた金木犀が毎日のように通っていた場所にあったなんて、

まるで青い鳥のお話のようじゃないでしょか。

その上、


ガーデンには金木犀だけじゃなく

銀木犀もありました。


金木犀と銀木犀。

並べて植えてあるなんておしゃれだわ。


私の家にも欲しいですけどね。


でもさ、いざ植えるとなるとどの場所にしたらいいのか決めかねます。

山だから既に木はいっぱい生えているしね、

どうしましょう。


何はともあれ、気がつけば病院は金木犀の木に囲まれておりました。

駐車場から病院入り口に続く道沿いにも

立派な木が数本並んでいます。


そちらも昨日から香り始めておりました。


金木犀の芳香があちらこちらから

漂い始めると秋も本番と言えましょう。


秋祭りが近づいている我がでは

男衆が集って祭りの準備をしているようです。

いつもは静かなこの里に

一年一度の賑わいが訪れています。


我が家は高台の上に立っており

村の鎮守様は谷の底近く、

この地形的条件が音を上昇させて我が家まで聞こえてくるのです。

そういうわけで毎年秋本番のこの時期には

ワイワイガヤガヤとした楽しそうな雰囲気が

谷の下の方から上がってきます。

その騒めきが聞こえると、祭りが始まっているなって思い、

なんとなくこちらも嬉しくなるのです。


週が明ければすぐにも家人が帰ってくるかもしれません。

一人っきりのフリータイムも今しばらく。


それにしてもまあ、今年の夏はとんでもないハプニングの連続でした。

迎える秋はみんながハッピーで過ごしたいものです。

幸運を持つ人

曇り空、寒い朝。

布団の中でふと思いました。


今からずっと寒い朝が続くのだなって。

思わず指折り数えてしまいました。

春まで少なくとも七ヶ月、寒い朝は続く。


寒くてもいいからお日さまが出ればいいのよね。

でも最近素敵な朝焼けや神々しい朝日が山から出てくるお姿など

滅多にお目にかかれません。


雲ばかり多いのです。


今日は日曜日だけど、来週には家人が帰ってきます。


水曜日あたりがいいね、などと二人で勝手に決めていますが、


ドクターは週末って言ってたわね。


明日には点滴を外してもらえるそうです。

入院してからずっと紐付きで身動きするにも不自由だったけど

それも一つずつ外してもらいついに明日は点滴の管がなくなります。

六週間ぶりの自由な体。

きっと嬉しいでしょうね。


ただ、点滴が終わって集中の治療が必要なくなると個室から大部屋に移される可能性大です。


今までは個室で快適に過ごしてきたので

大部屋には移りたくないのが本音。


歩くことさえ出来ればすぐにでも帰れるのだけど、

病気のせいで三ヶ月前に骨折したところがまだ良くなっていません。


今日から松葉杖の練習が始まるそうです。


松葉杖さえ使えるようになればそれでも帰宅できますので、


きっと頑張ってリハビリに勢を出すでしょうね。


帰りたい気持ちが一番強いのは本当ですが大部屋に入るのも嫌なのです。


骨折の時に経験していますから。


それを思えばずっと個室で治療を受けられたのも幸運でしたね。


どうもあの人はかなりの幸運を持っているような気がします。


病気にはなったけど、数々の幸運に見舞われて今は元気になっているのですから。


やっぱり幸運を引き寄せていると思います。