寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第2953話) 親子「完走」

2020年05月03日 | 行動

 “新型コロナウイルスの影響で出場を予定した名古屋ウィメンズマラソンの一般の部がなくなりました。それに代わる「オンライン開催」に挑む際、ちょうど学校が休校となって暇を持て余していた中学校三年生の長男と同一年生の次男と一緒に走ることにしました。主に自宅から約1キロ離れた小学校の校門までの往復を毎朝走り、累積で42.195キロの走破を目指すことにしました。当初次男は嫌々付き合っていたようでしたが、日に日に熱心となり、いつの間にか一番に準備を整えて走るようになりました。反抗期の長男も不機嫌な様子ながらも、私たちと一緒に汗を流してくれました。私よりも速く走れる二人は最後の日だけ、自宅玄関で私のゴールを笑顔で出迎えてくれました。
 3人とも「完走」することができました。私が走るようになったのは七年前、小学校一年生だった長男と市民マラソン大会に出てからでした。今春、思いがけなく息子二人と走れて楽しかったです。”(4月14日付け中日新聞)

 岐阜県多治見市の主婦・遠藤さん(51)の投稿文です。コロナウイルスでいろいろなものが中止に追い込まれました。名古屋ウィメンズマラソンは3月最初ですので、早い中止の方でしょう。その代わり、オンラインマラソンを開始したという。オンラインマラソンとは何かと調べてみました。スマートフォンのGPS機能により距離を測定し、42.195キロを走ると言うものです。時、場所を選ばずどこをいつ走ってもいいのです。GPS機能できちんと記録されるようです。時代は変わったなあ、と思います。こんなことができればまたいろいろな企画に発展する気がします。
 そしてこの新型コロナウイルスで、自粛が求められました。この災禍をどう過ごすか、単なる災いとするのか、少しでも和らげるのか、人様々でしょう。そして、遠藤さんはオンラインマラソンを子供さんも誘って行われた。思わぬ親子交流にしました。ただ嘆くだけではなく、これが大切と思います。ボクは中日新聞プラスのアンケートで何か良いことありましたか、という問いに「夫婦で語らうことが多くなりました」と答えました。大阪の大学に入学して今2年の孫が、インスタグラムに動画を投稿し、その文を娘が見せてくれました。英語で書かれていたものを翻訳アプリで訳してみました。「新しいことを見つけて1ヶ月間続けてみませんか。そして、自分は30回の腕立て伏せとスクワットを始めました」というのです。そして続けることによって自信がわいた、とも書いています。「さすが、ボクの孫」とラインで褒めてやりました。


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