寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3017話) シソジュース

2020年09月08日 | 行動

 “梅雨の晴れ間、今年も赤ジソを収穫。昨年畑にこぼしておいた種がいっぱい出て、雨が降るたび、元気よく育ちました。シソの葉を茎から一枚一枚丁寧に取り、何度も洗い、それを鍋で煮出します。その後、葉を取り出して、クエン酸と砂糖で味付けをし、裏ごしして完成です。とても手間のかかる作業ですが、喜びもあります。
 もうずいぶん前のことになりますが、私には忘れられないシソジュースの思い出があります。町内の歩こう大会に参加した時、途中の休憩地でボランティアの人たちから、手作りの冷たいシソジュースをいただきました。その時のおいしい清涼感と、皆さんの笑顔が鮮明に心に残っています。
 年を重ね、全部自分一人でやるのは大変ですが、今年も無事にできました。家族や友達に飲んでもらうのが、喜びの一つです。コロナ禍でステイホームといわれている時ですが、いつもの夏と同じように夢中でやれることがある。そしてやれたことで、小さな幸せを感じています。夏パテ防止や疲労回復にもいいと聞いています。今年も手作りのシソジュースを飲んで、暑い夏を元気に乗り越えたいと思っています。”(8月14日付け中日新聞)

 岐阜県各務原市の主婦・野田さん(69)の投稿文です。わが家も全く同じ状況です。こぼれ落ちた種から生えてくるのも同じです。それを摘んで、妻もこのような手順で作ってくれます。もう何十年となるでしょう。当然今年も飲んでいます。酢のせいでしょうか、氷を入れて飲むと全く爽やかです。今年のように暑い夏はうってつけです。こう言うと叱られるかも知れませんが、へたに買ったジュースよりよほどましです。
 数年前までは梅の木もあり、梅酒も作ってくれました。また梅干しも作っていました。梅干しを作ると赤シソが要ります。その赤シソを干して粉々にし、ふりかけにします。こう考えるとシソは全くありがたい植物です。こぼれ落ちた種で十分生えてくるし、その後の世話も全くありません。放っておいて十分に育ちます。


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