寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3215話) 無事受験

2021年10月15日 | 出来事

 “養護教諭を目指しているという教え子の女子学生からこんな話を聞きました。教員採用の二次試験を受けるため会場近くの愛知県・蒲郡駅に向かっていたら、大雨で乗った電車のダイヤが乱れ、動いたり止まったりしていました。「試験開始時刻に間に合わないかも」。焦ってきた女学生は隣席の男性に事情を伝えたら「次の岡崎駅で降り、タクシーで行きなさい」とその場でスマートフォンを介して車の手配までしてくれました。下車した岡崎駅では「きっと合格するよ」と温かい言葉をかけてもらったそうです。おかげで試験時刻に間に合ったといいます。
 試験を受けられなければ学生の努力は無駄になるところだっただけに私からも男性に「その節はありがとうございました」と伝えたいです。”(9月25日付け中日新聞)
 
 愛知県岡崎市の大学教員・鈴木さん(女・62)の投稿文です。前回は「当たり前はない」という話でしたが、この学生さんは、電車が予定通り動かず、男性の助けで何とか受験会場に間に合ったという、幸運な話です。このように、長い人生の間には予定通り事が運ばないことが多々あり、そしてそれを無事乗り切って今があるのです。60歳、70歳まで無事に生きてきた人はどれだけの幸運を受けてきたのでしょう。ボクなど後期高齢者になり、幾多の苦労もあったけれども、よくここまで生き延びてきて、このように「話・話」 など書いていることだと、本当に幸運なことと思わざるを得ないです。
 それにしてもこの女学生が隣の男性に事情を話し、その男性が本当に頼りになる人でした。このように行動の取れる人はなかなかないでしょう。話さなければ、またこの男性でなければ、これはなかったでしょう。幸運の連続でした。そして多くの人はこの様に幸運を受けてきたのです。いろいろ振り返ってみたいものです。そうすれば感謝の念はますます起こると思います。


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