吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

トゲトゲの塊

2014-01-10 22:59:48 | インポート
昨日は、自分で入力した文章を自分で消してしまい
ショックで心が折れてしまいましたが
実は、私が弱っていたのには、訳がありまして。

昨日、旦那さまとつけ麺屋さんに行ったのです。
諸事情ございまして、詳細についてはざっくりと省きますが
特製スープと、自家製麺が売り物の、つけ麺屋さんです。

慎重派の旦那さまは、普通のつけ麺(の、大盛り)
「期間限定」と誘い文句に弱い私は、激辛つけ麺(の、大盛り)
店員さんに注文をすると、店員さんが、何故か少し遠慮がちに
「激辛つけ麺は、かなり辛いですけど、大丈夫ですか?」
と、私たちに確認をしてきました。
これまで、激辛カレーや、激辛ラーメン、地獄ラーメンと
数々の激辛メニューにチャレンジし、完食し続けてきた私は
「大丈夫です」
と、もちろん自信満々で答えました。

やがて、運ばれてきた激辛つけ麺は
濃厚な茶色いスープと、麺の太さが2mm以上はあるかと思われる太い麺。
1389362361148.jpg
一見、普通のつけ麺です。
スープが石焼き鍋で運ばれてくるのは
スープが直ぐに冷めてしまわないようにという工夫なのだそうです。

先ずは、レンゲでスープをすくい、ひと口飲んでみます。
わざわざ大丈夫かと確認するほどの辛さではないような…?
と、思った直後。
口の中いっぱいに、びりびりとした強烈な刺激が走りました。
確かに、「激」辛。
(おー、来やがったな!)
次は、麺です。
お箸で麺をつまみあげ、スープの辛さではなく、味を楽しめるようにと
麺の先をちょっとだけスープに浸けて、啜り込みます。
太麺のもちもちとした弾力のある食感が、美味しいというより、面白い。
でも、これは好き嫌いがはっきり別れるタイプの麺です。

びりびりびり。
強い刺激は相変らずです。
気のせいか、食べるごとにびりびり度が増すような。
今回の敵(?)なかなか手強い様です。

なんて言ってる場合じゃないぞ。

びりびりは、少しすると刺すような痛みに変わり
お水を飲んでも、一瞬痛みが緩和させるだけで
直ぐにまた、口中に痛みが走ります。

もう、スープの味がどうの、麺の食感がどうのというのではなく
とにかく、痛い。

激辛物が好きな私は、激辛物を食べても、あまりお水を飲みません。
でも、今回は、お水を飲まずにはいられない、耐えられないのです。

びりびりびり。
口の中に、細かいトゲの塊があるみたい。

それでも、「大丈夫です」と答えた意地がある。
激辛好きを自負する意地もある。
負けるものかと、頑張って食べ続けますが
次第に、頭の中に「無理」という言葉が浮かんできました。

だって、「辛い」んじゃなくて、「痛い」んだもの。

私は、もう一度コップのお水を飲んで、旦那さまに言いました。

「あのね」

私の麺は、まだ半分ほど残っているというのに
旦那さまは、もう食べ終わろうとしているところでした。

「辛いんじゃなくて、痛い」
「うん、食べ方を見ていて、そうかなと思った」

旦那さまと私は、無言でお互いのスープを交換して
私は、残りの麺を食べ切りましたが
トゲの塊のせいで、私はスープの味が分かる状態ではありませんでした。

帰りの会計時に、先ほどの店員さんが
「恐る恐る」といった様子で
「大丈夫でしたか?」
と、聞いてきました。
「あれはね、辛いっていうより、痛いですよ」
私がそう答えると、店員さんの後ろに立っていた店長さんが
「確かに!」
と、言って、爽やかに笑いました。

いや、笑い事じゃなくて…。

     痛いの。

食べ物屋さんなら、食べられる物を出してよー。

帰宅後少しして、びりびり感はおさまりましたが
その代わりに、胃の辺りに、熱い様なもやもやする様な、妙な違和感が暫く続き
それは夜になっても消えることはありませんでした。

いま現在も、違和感は残っていますが
激辛スープが、まだ胃に残っているとは思えないので
おそらく、あのトゲトゲの塊に、胃がやられたものと思われます。

恐るべき、激辛つけ麺。
次回は、普通のつけ麺にしよう(←また行くんだ)