玉兎堂

羊蹄山とニセコに囲まれた四季折々の生活

布袋座の火事

2009-03-06 17:29:33 | 季節のなかの暮らし
昭和18年3月6日午後7時10分に
倶知安町内の映画館「布袋座」から出火した火災は、
犠牲者208人という、北海道災害史に残る
いたましい大惨事となりました。



この日は倶知安産業組合が
「家族慰安会」として布袋座を借り切って、
昼夜2回に分けて活動映画を上映していました。
戦時中の田舎における娯楽といえば限られたものであり、
この日は招待券を手にした大勢の町民が楽しみにしていたといいます。


出火原因は
映写室にてフイルムを巻取りしていた助手のタバコの火が、
フイルムに引火したため、とされています。


出火場所が出口付近だったこと、
館内が暗かったこと、
老幼婦女が多かったこと、
5カ所あった非常口のうち1カ所が雪で塞がれていたこと、
(4カ所は除雪されていましたが、非常口として使用できたかは不明)
通常なら百名の入場者数が、当日は約730名もいたこと、
などなどが、大惨事となった原因でした。


倶知安町では毎年この日に消防訓練が行われます。
布袋座火災の風化防止及び、
町民に対する防火意識の向上を図ることを目的としています。









今年は訓練場所が後志支庁双峰寮です。
厨房から出火、延焼拡大中、という訓練想定でした。








午後三時に大サイレンが鳴りました。
ミゾレ交じりの悪天候の中、
75名の消防職団員が集合して、
冬季における消火・救助活動の連携強化も目的として
訓練を行いました。





















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