玉兎堂

羊蹄山とニセコに囲まれた四季折々の生活

加賀さま

2009-07-29 20:47:26 | 美味しいもの
倶知安町から日本海側の岩内町へと向かう途中に、
共和町があります。


この共和町の前身のひとつに前田村がありました。


維新後、
旧加賀藩主前田家は士族授産のため、
岩内郡リヤムナイ村で起業社の設立準備を開始しました。
今でも路線バスの停留所に「起業社前」ってありますよ。


さて、
前田本家の長男利嗣は十代前半で岩倉使節団に加わり、
英国へ留学。
帰国後、前田家当主となり、起業社に
今の十億円にも相当するお金を出したそうです。


さすが、加賀百万石ですわあ~。


そして入植地には79戸の移住があり、
リヤムナイから分村して前田村となりました。
お殿様の名前を地名にしたのですね。


ちなみに
利嗣さんは今の札幌手稲区にも農場を開き、
「前田」の地名を残しています。




下のお写真のお菓子は「加賀さま」。
金沢の坂尾甘露堂の和菓子です。







加賀藩前田家の紋所、剣梅鉢をかたどった、
直径15㌢くらいの大きな最中です。







切り目にそって最中を割ると、
まずは「抹茶餡」。







次は「つぶ餡」。






そして、「こし餡」。






今は亡き、武内一男さんが生前、
「いたわしくて、食べられません」って
絶賛したお菓子です。


ミニトマトのシロップ漬け

2009-07-26 18:53:10 | 美味しいもの
ー梅雨前線 異例の北上ー

今朝の道新第1社会面に、
大きな文字で上記の見出しがありました。




北海道は梅雨がないはずなのに、
気圧配置が変化していて、
記録的な多雨をもたらしているそうです。

そして、どれくらい記録的かというと、
7月中旬までの降水量は
平年の約3倍ということです。




じめじめとした中、
すっきりと気分を入れ替えるために
ミニトマトのシロップ煮を作りました。




【材料】

ミニトマト 10個~15個
水 200㏄
グラニュー糖 大さじ2
レモン汁 大さじ1
ホワイトラム酒 大さじ1
ミントの葉 適量




※ミニトマトは、
完熟する一歩手前の実が作りやすいです。




【作り方】

鍋にお湯(分量外)を沸かし、
トマトを入れて皮を湯むきします。
皮が剥けやすいように、
トマトの表面にナイフで切り込みを入れておくといいです。


次にシロップを作ります。
鍋に分量の水を入れ、加熱します。
沸騰したらグラニュー糖を入れ、
ホワイトラム酒も入れ、
湯むきしたトマトを入れます。

1分ほど加熱し、火から下ろします。

熱がとれたらレモン汁を入れ、
ミントの葉を浮かべて冷蔵庫で冷まします。







とっても簡単です。
お砂糖の量が多いとトマトの酸味が隠れちゃうし、
少ないと水っぽさがオモテに出ちゃうので、
いろいろと試してみてください。








海底トンネル

2009-07-15 20:43:54 | 季節のなかの暮らし
もみちゃんのお土産に、車内販売でトワイライトのチョロQを買い求めました。

車内ではトワイライトグッズのほかに、ビールやおつまみ、アイスクリームなどが、各コンパートメントを廻って販売されます。

今は海底トンネル。
真っ暗で何も見えません。
このトンネルを掘った人びとは、最後には自分のために掘り続けたのだろうか、なんて思いが過りました。

間もなく、青森側に抜けます。

創作料理 ひらふうる

2009-07-12 13:56:16 | 美味しいもの
葉子さんが遊びにきました。

葉子さんのご亭主もウチの連れ合いも
予定が入っていない夜を選んで、
一緒に晩ご飯を食べることに。

この日のために、
「おいしいもん」を食べさせてくれるお店を
リサーチしておきました。

実は収子さんから教えてもらったお店です。
「創作料理 ひらふうる」さんです。






グランヒラフスキー場にあるホテルスコットの向かえに、
「ポポロの湯」があって、
そこの1階にあるお店です。




3日前に予約のお電話をいれた際、



「コース料理4人の予約なんですけど、
男性2人はお肉、女性2人はお魚、
こんなワガママ、きいていただけますか」



って、小さな声で恐る恐るリクエストしてみましたら、



「はい、もちろん、大丈夫ですよ」



と、元気な声での応えでした。






久しぶりに会う葉子さんはお元気で、
単身赴任で暮らすご亭主も
管理職をエネルギッシュにこなしている様子。






まずは前菜。

ひとつひとつ、丁寧に味付けされています。








お代わりのパンはたくさんございますよ、
って出されたパンは、
「ぐずぐず」さんの天然酵母パン



天然酵母というと、
ハード系のパンを思い浮かべますが、
「ぐずぐず」さんのパンは柔らかく、
葉子さんも気に入ったみたい。






冷製スープはアスパラガス。








夏野菜の中華炒めは、
細く切ったジャガイモのフライの上に
盛りつけられてます。







我が家では、
何か特別なことでもない限り、
夫婦で外食することなんてないですから、
葉子さんが倶知安のご亭主のもとにいらっしゃって、
ウチに声を掛けてくださるのは、
外食できるまたとないチャンス!!!






これは女性用のメインディッシュ、
柳の舞という魚の香草煮付け。
手前にはアワビがゴロンゴロンと……。










こちらは男性用のお肉。
和牛ステーキをレアで焼いてもらってます。
赤ワイン仕立てのソースが美味しそっ。








デザートはトマトジェリィ。
青シソとレモンの酸味がぴったり。








店内には
「鬼ラーメン」完食した強者たちの名前が
張り出されていましたよ。







ここのお店は
ジャガイモの創作料理も得意みたいです。

また今度、ジャガイモの季節に来たいですわ。
ね、葉子さん。

自家製天然酵母のパン屋さん「ぐずぐず」

2009-07-11 21:08:47 | 美味しいもの
なんだか愉快なネーミングでしょ。
「ぐずぐず」って、パン屋さんの名前です。






倶知安町内を走る国道5号線をニセコ町方向に向かい、
新しくできたサンモリッツ橋を渡る道に折れて、
最初の信号のところにあります。






天然酵母のパンというと、
価格が高めに設定されている、って思いがちですが、
「ぐずぐず」さんのパンは買い求めやすい価格ですよ。

店内ではイートインもできます。







連れ合いが好きなあんパンと、
我が家の後期高齢者が好きなメロンパンにリンゴ入りのマフィン、
そしてわたくしが大好きなシナモンレーズンパンなど、
たっくさん買ってしまいました。







お店開店は午前10時ですが、
午後4時ころまでには完売してしまうので、
早めに出かけたほうがよろしいかと存じます、はい。


ルバーブのコンフィチュール

2009-07-10 22:50:38 | 美味しいもの
サワ子さんが立派なルバーブを届けてくれました。







ルバーブはタデ科の野菜で、
大きな葉と蕗のような茎をしています。

原産地はシベリアというだけあって、
北海道の冷涼な気候に合うのでしょうね。





今回はコンフィチュールにします。

【材料】

   ルバーブ   900㌘
     黒砂糖  400㌘
    レーズン  100㌘
 ホワイトラム酒  少々
シナモンパウダー  適量


【作り方】

茎を1㌢にぶつぶつ切り、
水に漬けてあく抜きします。

ザルで水切りしたものに砂糖をまぶします。







これを一晩、冷蔵庫で寝かせると、
砂糖の浸透圧の関係で、
翌朝にはたっぷりのシロップが出ます。








ザルを使って、実とシロップとに分け、
シロップだけ煮詰めます。








火に掛けて5分も経つと、真珠大の泡が出てきます。








シロップが煮詰まって、ヘラにへばりつく感じになったら、
実を加えます。








レーズンとラムホワイト、シナモンも加え、
煮詰めます。








好みのゆるさまで煮詰めます。
アクを丁寧に取るのがコツですよ。









ビンに詰めて、できあがり。





ルバーブはリンゴによく似た酸味が特徴なので、
シナモンやレーズンとも相性がいいみたいです。


カラフルな畑

2009-07-08 21:08:57 | 季節のなかの暮らし
羊蹄山麓では、じゃがいもの花が真っ盛りです。

このピンク色の花は、「男爵」の花です。
そして、右側の緑色は「小豆」の葉っぱです。







これは何だかわかりますか?






緑肥用の「キカラシ」です。
国道を走っていると
目に飛び込んでくる、とても綺麗な黄色で、
思わずわき見しちゃう……。






京極町の国道276号線では、
あと10日ほど、この景色が楽しめます。