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炊飯器のほんと

2014-01-29 13:38:15 | お米

先週、初めてのお客様との会話で。

「炊飯器はどんなのをお使いですか?IH圧力とか?」

「かなり高い、何とか釜を使ったのを」

「普段は、洗ったら、スイッチポンですか?」

「そうですね」

「40分以上かかりますか?」

「そうですね、それくらい。」

「他のモードは試しましたか?」

「そうそう、極みとか、なんとかいうやつ。すごい時間がかかった。」

 

今の、炊飯器のマニュアルは、ただ、モードを羅列して、

多少の注意点を記載して、そして、炊飯時間の目安を一覧表にしているだけ。

 

ということで、上記の会話に若干の説明を加えますと、

1.

最新の、10万円もする高級炊飯器は、型落ちを狙えば、お安く買える (^_^)

勿論、最新式を購入いただければ、日本の景気回復に一役買えます (^_^)

まぁ、1年・2年で、素晴らしいうたい文句の炊飯器が、すぐにお安くなるわけですから。

 

2.

どこの炊飯器がいいかって?

えっと、どこのは、やめておいた方がいい、とは言えます。

どのメーカーかって?

それは、ここでは、ちょっと。業務妨害なんとやらになっても・・・

 

3.

ここ10年くらいの、IHとかIH圧力ならば、

お米を洗って、スイッチポン!

あとはお任せで、40分くらい。

 

昔は、「1時間水に漬けて」と言っていました。

この1時間はどこにいったでしょう?

 

正解は、上述の「40分」に潜んでいます(^_^)

自分でガスの調節をする昔の炊き方なら、炊飯時間は20分弱です。

実際、今の業務用ガス釜は、18分くらいかな。

 

ということで、今の電気炊飯器は、

最初の約20分は、お米に水をしみ込ませる、

(あるメーカーでは、これを「前炊き機能」と呼んでいました)

 そのための時間に使っています。

すぐに、沸点まで温度を上げずに、40~50度で温度を20分くらいキープ、

ここで、水がしみこみます。

 

でも、本当は、冷たい水にゆっくり浸せた方が、中心まで吸水するんですが。

 

4.

極み炊き、とか、匠炊き、とかっていうの。

時間がかかります。

ここまで読めば、なんとなくわかるでしょうか?

 

そうです、先ほどの「前炊き」をしないんです。

 

つまりは、

昔の主婦がごく普通にやっていた炊飯方法に、

御大層なネーミングをつけて、

「さもすごい」と思わせる。

 

まぁ、こんなもんかと (^_^)