東京都指定障害福祉サービス事業者LLCてくてくゆかりのブログ

東京都指定障害福祉事業者LLCてくてくのスタッフや周辺の人々が週変わりで語るブログです。

重度訪問介護のいろいろ

2013年12月27日 | てくてくのまいにち
自分の生活を自分で管理するのが難しい人はたくさんいると思います。
中でも、自分の生活に重度訪問介護を必要としていて、
自分の生活を自分で管理するのが難しい人には、
管理の部分を手伝う必要があります。

介護員は、病院での診察に立ち会う必要があります。
ただ居るだけでなく、医師の話を共に聞いて内容を理解する必要があります。
処方箋も受け渡しだけではなく、内容を理解して関わる必要があります。
補装具の発注にも、立ち会って居るだけでなく、内容を理解する必要があります。
補装具や車椅子の行政への申請や発注なども理解して関わる必要があります。
買い物も内容を理解して手伝う必要があります。
宅配の荷物を受け取り、荷物を開けて、内容を理解して確認する必要があります。
これらを、利用者と共に行い、確認するのみならず、他の介護員に伝える必要があります。

重度訪問介護を運動で作って来られた当事者の方達であれば、
介護員は診察室には入らず外で待つ、
処方箋の内容は本人が理解していれば良い、
補装具や車椅子、介護給付時間数等の行政への申請は、
代筆はしてもらっても時期や内容は本人が決めて申請する、
ネットで購入した宅配の荷物も、本人が確認して支払いをする、返品をする、
他の介護員へは本人が伝える。余計な事は伝えない、しない、
でよかったのかもしれません。

重度訪問介護でも、それを使う方の状況によって、いろいろな場合があります。
ここから中には入り込んで欲しくない、ここまで入り込んで欲しい、
という線の引き方は、十人十色です。
重度訪問介護員はその線引きの違いに気付く必要があります。
その上で、ここから中には入り込まない、ここまで入り込む必要がある、の判断が求められます。
そして、なぜそう判断するかが常に問われます。
なぜなら、
その判断の基準を、その重度訪問介護に関わる全ての介護員で共有することが仕事だからです。
それが蓄積されて、その方だけの重度訪問介護が作られていきます。

それを利用している方の状況によって、「その利用者だけの重度訪問介護」に対応する事が
重度訪問介護員には求められています。

ささき

コメント (1)
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