Dishes Are Burning ~燃ゆる皿~

宇宙、そこは最後のフロンティア。UFO時代のときめき飛行、動くなよ、弾が外れるから。

過去への憧憬、そして…佳人薄命

2012-06-08 00:29:13 | 映画
今回は、キース・エマーソン絡みの映画の話題を。
たまたま観る機会を得た映画『ナイトホークス』。



シルヴェスター・スタローン演じる主人公を始め、ルトガー・ハウアーの敵役テロリスト、ビリー・ディー・ウィリアムズの相棒刑事等、共演陣も存在感は決して希薄ではないものの、人物描写がちょっと不足気味。
例えば、主人公は優れた軍歴を持ちながらも発砲する事に躊躇するのだが、その理由が全く語られないため、地下鉄での追跡劇や、その際負傷した相棒の「撃つべきだった」という台詞にも重みがない。
ストーリーも、テンポは悪くないのだが、主人公達特捜班とテロリストが対決する場面が少ないせいか、今一つ盛り上がりに欠ける。
駄作という程酷くはないが、B級サスペンス・アクション以上でもない…といった印象の作品。
でも、黒が引き立つ映像の美しさは、それなりに予算かかってそうな感じ(実際どうだったかは分からないけど)。
街中や地下鉄の風景に垣間見える当時のグラフィックデザインが素敵。
未だに「あの時代のモダンデザイン」への憧れが抜けないもので…。
何だか見所を間違えているような気もしますが。

で、我らがエマーソン先生の仕事はどうかというと、劇伴の域を逸脱する物ではないが、映画の内容が内容だけにそれなりに抑揚があり、仮にサントラだけ聴いたとしても『インフェルノ』よりは聴きやすいはず。
GX-1のブラスで奏でられるフレーズはいかにもエマーソン節だし、ディスコの場面で流れる曲のベースラインの気持ち悪さwには思わずにやりとさせられる。
『幻魔大戦』程プログレ寄りではないし、『ベスト・リヴェンジ』みたいなハイライトもないので、マニア以外には敢えてお薦めしないが、『インフェルノ』のサントラを聴いて嬉々とするような方なら押さえておくべきだろう。

この映画でもう一つ触れておきたいのが、女テロリストを演じたインド人女優のパーシス・カンバッタ(Persis Khambatta)。



眼力があって、どことなくナスターシャ・キンスキーを思わせる。
実を言うと私は、眼力のある、切れ長の目の女性に弱い。非常に、弱い。
女優でいうと、ケリー・チャンとか深津絵里とか…(そんなの誰も訊いてませんが)。
で、他に出演作がないか調べてみたが、後は映画版『スター・トレック』位しか目立った作品はなく、残念ながら98年に48才の若さで亡くなっている。
画像検索すると、『スター・トレック』で演じたアイリーア大尉の画像が多い。



彼女はこの役柄を剃髪で演じているのだが、端正な容貌や早逝だった事も含めて、夏目雅子になぞらえる人もいるようだ。
もっと出演作を観てみたかった、非常に惜しい女優さんです…。
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