秋風に 三日坊主の 空元気

そんな具合で、気持ちを奮って趣味の事でも書いてみたものの、父の事が頭をよぎれば心は萎えて、空元気も長くは続かないのだった。
それから幾つか台風が通り過ぎて、気が付けば朝晩の肌寒さがすっかり秋らしい時節に。

しかし、どんな心情でいようと「その時」は必ずやって来る。
大事なのはそれまでの時間をどう過ごすか、だ。
「望ましいあり方」など私には分からないし、分かってもきっとできやしないだろう。
むしろ無駄な事ばかりして「その時」を迎えるような気がする。
ただ抜け殻のように無為に日々を送る事だけはしたくない。

だから、また空元気を奮い起こそう。
三日坊主を、何度でも。