Dishes Are Burning ~燃ゆる皿~

宇宙、そこは最後のフロンティア。UFO時代のときめき飛行、動くなよ、弾が外れるから。

信念、あるいは三つ子の魂百まで

2013-09-19 11:58:45 | 音楽
オリジナル・エイジアによる「庶民のファンファーレ」。

Carl Palmer - Incredible Drum Solo

</object>

エンディング間際、ノリノリのパーマーに比して立ち枯れたようなハウの表情が笑える…。

曲芸の様なシンバルワークの中、「どう、凄いでしょ?」とばかりに観客に視線を送るパーマー。
円熟も進化も必要なく、気難しい芸術家よりもひたすらエンターテイナーたらんと欲して数十年(いや、本当はどうなのかは謎だが…)、老境においてなお磨き抜かれた芸ここに極まれり、といった風情である。
エイジアだろうがEL&Pだろうが、変わらぬ芸風で押し通し続ける信念というか自我の強さには見習うべきものがある。

人生は混沌として、いずれの岸に流れ着くか定かではない。
最期の後悔を少なくするためにできるのは、ただ、何かを貫く事だけだ。
気休めに、そう思ってみる。

木霊

2012-10-07 19:53:07 | 音楽
遠い世界の人の歌声に 敢えて聴こえない振りをしたあの夜

か細い歌声がどんな風だったか はっきりと思い出せず

今となってはそれを確かめる術もない

二度と私に届く事はない歌声

ただ遠く 木霊のように私の胸に響き続ける



Mor Karbasi - Morenica

</object>

8才の頃、何をしていたか…思い出せない

2012-09-11 02:32:09 | 音楽
こんな動画を見つけてしまった。
イタリアンメタラーLABYRINTH(ラビリンス)のヴォーカリスト、ロベルト・ティランティによるNew Trollsのカバー。

QUELLA LUNA DOLCE by roberto tiranti

</object>

原曲は、81年の名盤『FS』に収録されている。
特に「Gilda 1929」からこの「Quella Luna Dolce」へ至る流れはまさにアルバムのハイライトと言え、爽やかにかつ盛り上がる泣きのメロディ、厚みのある演奏、美しいコーラスワーク等々、当時のニュートロルスの魅力がここに凝縮されたかのようだ。

ロベルトといえばハイトーンヴォイスがよく話題にされるが、このカバーでは意外にもヴィットリオのバリトンをなかなか上手く再現している。
彼は一時期トロルスのメンバーでもあったのでカバーする事自体は不思議ではないが、自身の在籍時のレパートリーからは外れた曲だけに、彼の嗜好や歌い手としての資質が垣間見えるようでもあり、この選曲は興味深い。

できたら「Vorrei Comprare Una Strada」のカバー(『Tour』時のアレンジで)なんかも是非聴いてみたいものだ。無理ですかそうですか。

いつか、超える日まで

2012-06-22 21:41:03 | 音楽
何かの拍子にふと思う。
こんな時、あの人ならどう言うだろう。
どんな顔をするだろう。

そして思い返す、
それが分かる程自分はあの人を知ってはいなかった、と。
あまりに虚しい、まるで喜劇のような空回り。

だから、

もう会えない事は、辛くはない。

忘れられない事が、
思い出してしまう事が辛い。

忘れ去る事ができないのなら、
せめてこの想いを超えたい。

それがいつになるかは分からないけれど、

いつかきっと。

TOTO - I'll be over you

</object>

踊り踊るならエチオピア音頭

2012-06-17 00:34:48 | 音楽
アヴァンギャルド系の人達が所謂「ワールドミュージック」に走る理由。
この動画を観たら何となく分かるような気がする。気がするだけだが。

mahmoud ahmed & badume's band - mela mela

</object>

mahmoud ahmed(マフムード・アーメッドとかマハムッド・アハメッドとか日本語表記も統一してない)はエチオピアの大物歌手なのだそうだが、そんな予備知識がなくても、この深みのある歌声を一聴するだけで只者ではないと知れる。
どこか郷愁を感じさせる日本民謡のような旋律。
変則的だが、ゆったりとしたリズム。
何故か盆踊りを想起するのは私だけかそうですか。
不思議な曲調に引き込まれるうちに8分超の映像を見終えてしまう。
まあ大方のプログレ者はまず変拍子に反応するんでしょうけど…。

自分の知ってる世界なんてちっぽけなもんだ。
改めてそんな事を思わせる動画でした。