人生の岐路、MY5

就職氷河期と言われた時代に、何とか今の会社に就職して二十年経つ。

思えば、新規採用でいきなり離島に飛ばされた時、
そして離島を脱出できたと思ったら山奥に飛ばされた時、
「もう辞めよう」と思った事は何度もあったが、
今ほど真剣に退職を考えた事は初めてのような気がする。

軽挙に走って人生を棒に振る（既に棒に振っている気もするが…）としたら、
私を辞めさせたい人々に屈した事になる訳で、それを思うと腸も煮えくり返るが、
日毎に陰険悪辣さを増す嫌がらせに、これ以上耐えられるだけの気力も体力もない。
皆が辞めさせたいと思っているのなら、とっとと辞めればいいのでは？という気にもなる。


しかし、いざ転職しようとするとやはり悩みは尽きない。
残りの人生をどう生きていくのか。
食い繫いでいくためだけの仕事でいいのか、
収入がいかに低くてもやり甲斐のある仕事を探すべきか、
そもそも本当にやりたい事って何だろう？


納得できる答を求めて時間を引き延ばしても、辛い日々が続くだけなのは分かってはいるが…。

お前は、帰って来るな

空きっ腹に流し込んだウイスキーの神通力が効いている間に書き上げてしまおう。

普通の企業なら人事異動などよくある風景のはずだが、私のいる職場ではそうでもなかったりする。


…ああ、これ以上書いていられない。
家飲みで吐き気を催す程飲むなんて初めての事だが、そこまでしても飲まずにはいられない。
かつてない程退職への想いが募っていたここ最近であるが、青天の霹靂の如き誰かの人事異動が、
私をかつてない窮地に追い込もうとしている。


…飲み過ぎて気分が悪いので、もうおしまい。