シンフォニア~♪
…いやいや。
全国のベリーサ乗りに引導を渡すこのニュースが流れて早一週間。
【マツダ CX-3 発表】都会派の新型コンパクトクロスオーバー
マツダ車のラインナップでMZR型エンジンを搭載している普通車は、モデルチェンジ間近のロードスターを除けば、今やベリーサとMPVだけになってしまった。
おそらくベリーサはCX-3に、MPVはビアンテにそれぞれ置換という形で車種の整理統合が進んでいくだろう。
もう随分長い間マイナーチェンジすらないプレマシーも、存続は微妙な所か。
ベリーサの謳い文句は「シンプル・クオリティ・コンパクト」。
欧州風味というか、日本車らしからぬ落ち着いた雰囲気のある内外装デザインは上質感があり、まさに「大人の乗るコンパクトカー」だった。
発売当時の自動車雑誌では、トヨタist(イスト)と共に「プレミアムコンパクト」という形容をされていた。
同時代の日産ティーダも、デビュー時はやはり「大人の乗るコンパクトカー」を標榜していたように記憶している。
各メーカーがコンパクトカーに新しい価値観を提示しようと試みていた時期だったのだろう。
しかし、結局それは日本において主流にはなり得なかった。
ティーダは次第に「サニー化」して4ドア安セダンの「ラティオ」と成り果て、istは二代目で路線変更して販売が低迷した挙句、ひっそりとラインナップから姿を消した(Oダギリジョーの呪いかどうかは知らない)。
そんな中で、ベリーサは一度もデザインに手を加える事なく今日まで販売されてきた。
販売が継続されてきた理由は、三代目で小型化したデミオと巨大化する一方のアクセラの間を埋める車種が必要だったからだと推測できる。
しかし、10年以上販売が続いていながら外観の小変更すらないというのは、現代の国産車としては極めて稀だ(というか、他に思いつかない)。
いかにユーザーがこのベリーサのデザイン(とそれに込められた理念)を愛し、そしてメーカーもまたそれを汲んできたか、という証明ではあるまいか。
私個人の思い出も、ベリーサには沢山詰まっている。
いずれそれらの事を綴る事もあるだろうが、この車がどれだけ私を支えてくれた事か…。
新型デミオは「クラスレスな価値」を謳っていて、CX-3もそれを踏襲したものになるようだ。
けれども、それはベリーサが謳った「シンプル・クオリティ・コンパクト」の美意識とは異なるものだ。
やはり、ベリーサは一代限りで終わるべき「名車」なのかも知れない。
…いやいや。
全国のベリーサ乗りに引導を渡すこのニュースが流れて早一週間。
【マツダ CX-3 発表】都会派の新型コンパクトクロスオーバー
マツダ車のラインナップでMZR型エンジンを搭載している普通車は、モデルチェンジ間近のロードスターを除けば、今やベリーサとMPVだけになってしまった。
おそらくベリーサはCX-3に、MPVはビアンテにそれぞれ置換という形で車種の整理統合が進んでいくだろう。
もう随分長い間マイナーチェンジすらないプレマシーも、存続は微妙な所か。
ベリーサの謳い文句は「シンプル・クオリティ・コンパクト」。
欧州風味というか、日本車らしからぬ落ち着いた雰囲気のある内外装デザインは上質感があり、まさに「大人の乗るコンパクトカー」だった。
発売当時の自動車雑誌では、トヨタist(イスト)と共に「プレミアムコンパクト」という形容をされていた。
同時代の日産ティーダも、デビュー時はやはり「大人の乗るコンパクトカー」を標榜していたように記憶している。
各メーカーがコンパクトカーに新しい価値観を提示しようと試みていた時期だったのだろう。
しかし、結局それは日本において主流にはなり得なかった。
ティーダは次第に「サニー化」して4ドア安セダンの「ラティオ」と成り果て、istは二代目で路線変更して販売が低迷した挙句、ひっそりとラインナップから姿を消した(Oダギリジョーの呪いかどうかは知らない)。
そんな中で、ベリーサは一度もデザインに手を加える事なく今日まで販売されてきた。
販売が継続されてきた理由は、三代目で小型化したデミオと巨大化する一方のアクセラの間を埋める車種が必要だったからだと推測できる。
しかし、10年以上販売が続いていながら外観の小変更すらないというのは、現代の国産車としては極めて稀だ(というか、他に思いつかない)。
いかにユーザーがこのベリーサのデザイン(とそれに込められた理念)を愛し、そしてメーカーもまたそれを汲んできたか、という証明ではあるまいか。
私個人の思い出も、ベリーサには沢山詰まっている。
いずれそれらの事を綴る事もあるだろうが、この車がどれだけ私を支えてくれた事か…。
新型デミオは「クラスレスな価値」を謳っていて、CX-3もそれを踏襲したものになるようだ。
けれども、それはベリーサが謳った「シンプル・クオリティ・コンパクト」の美意識とは異なるものだ。
やはり、ベリーサは一代限りで終わるべき「名車」なのかも知れない。