先日も少し触れた、NECOで放送中の2001年版『侠客行』。
原作の文庫本はいつの間にか絶版のようで、やむなく中古の単行本をゲット。
…で、原作を読んでしまうと、もはや観る気力は半減する、そういう出来のドラマですな。
同監督の『連城訣』も、原作の改変度や制作面でのチープさでは引けを取らない。
しかし、ドラマオリジナルのエピソードが原作で語られない部分を補っており、むしろ原作に欠けていた勧善懲悪的なカタルシスをもたらしていた点を肯定的に捉える向きも多かろう。
ところが、この『侠客行』ではドラマオリジナルの要素がことごとく負の方向に作用している。
唯一良いと思わせるのは、原作ではチョイ役扱いだった侍剣が、ドラマでは丁璫・阿繍に次ぎ主人公に想いを寄せる女性の一人として描かれている所位だろうか。
もし物語終盤における丁璫の悪辣さが原作通りなら、侍剣の運命はより悲劇的に映るはずである。
ただし、このドラマはその辺すらぐだぐだに改変しそうで油断ならない。
悲恋のヒロインに憐憫を感じるなんて、私も変わったものだ。
以前は、惚れた腫れたなんて絵空事と思っていたのになあ。
胸を痛める事を知ったとて、それが一体何になろうか。
原作の文庫本はいつの間にか絶版のようで、やむなく中古の単行本をゲット。
…で、原作を読んでしまうと、もはや観る気力は半減する、そういう出来のドラマですな。
同監督の『連城訣』も、原作の改変度や制作面でのチープさでは引けを取らない。
しかし、ドラマオリジナルのエピソードが原作で語られない部分を補っており、むしろ原作に欠けていた勧善懲悪的なカタルシスをもたらしていた点を肯定的に捉える向きも多かろう。
ところが、この『侠客行』ではドラマオリジナルの要素がことごとく負の方向に作用している。
唯一良いと思わせるのは、原作ではチョイ役扱いだった侍剣が、ドラマでは丁璫・阿繍に次ぎ主人公に想いを寄せる女性の一人として描かれている所位だろうか。
もし物語終盤における丁璫の悪辣さが原作通りなら、侍剣の運命はより悲劇的に映るはずである。
ただし、このドラマはその辺すらぐだぐだに改変しそうで油断ならない。
悲恋のヒロインに憐憫を感じるなんて、私も変わったものだ。
以前は、惚れた腫れたなんて絵空事と思っていたのになあ。
胸を痛める事を知ったとて、それが一体何になろうか。