『木育』から『共育』へ。
国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!
皆さんお待たせしました。
5月13日~16日までの4日間 「第5回ロハスデザイン大賞2010新宿御苑」で、
今回のチャレンジクイズに82人の6歳から73歳の方がチャレンジしてくれました。
当初、適材適所の会では今回のクイズは小学生から中学生が楽しく参加できて当ててもらう為の問題にしようとしましたが、
杉の素晴らしさの会のメンバーから「そんなのはつまらない」と意見が出されて、
かなりマニアックな問題を作ったつもりでしたが、私達が想像した以上に正解率が高かったですね。
もちろん全問正解者には、杉の椅子をプレゼントいたします。但し、20問正解者が複数の場合は、抽選で1名の方になります。
4問ずつ答えを解説付きで発表していきます。
1.問題 杉の樹皮(杉皮)は、昔の家屋によく使用されていました。 どの材料として使用されていたのでしょうか?
① 屋根材 正解 69人 正解率84%
② 床材 7人
③ 棚板 6人
[答え] ①番
[解説]
軽くて耐水性が高いので屋根に使用されています。環境と施工方法よっても差はありますが40年程度は、
耐久性はあるようです。近くに松の木が有ると杉皮の上に芽を出すこともあるようです。屋根材の他に、
壁などにも使用しています。杉皮は9月から10月に伐採した木から皮を剥ぎ取ります。
その後約2ヶ月山で横積みしておくと皮が発酵して熱により防虫しています。林産地によっては、
春も杉皮を取っている地域も有りますが、良い材は秋に取った杉皮です。
大地震が起きるたびに重い瓦葺の屋根が批判されていますが、瓦も杉皮も工法によっては適材適所だったのですよ。
地面に直接木を埋め込む「掘っ立て工法」の場合、台風などの大風で飛ばされる心配が無い為、
屋根を杉皮などで軽くしたのです。屋根が軽い為、地震に強い工法です。
社寺などは、石の上に柱を乗せているだけなので、大風対策で瓦で屋根を重くする必要があったのです。
地震が起きた場合は、石の上から柱がずれて建物が歩いたのですよ。どちらの日本の伝統工法も地震に強い家なのです。
2.問題 杉の葉は、ある匂いの出るものの原材料として使用しています。何の原料でしょうか?
① 蚊取り線香 20人
② お線香 正解 55人 正解率67%
③ 香水 7人
[答え] ②番
[解説]
良い香りのするお線香は樹齢60年以上の杉木から取れる葉っぱです。
樹齢40年の杉の葉と樹齢60年以上の杉の葉では、樹齢60年以上の葉のほうが柔らかいそうです。
葉を粉にする場合も、昔ながらの水車などでゆっくりと粉にすると温度が上がらずに良い香りのお線香になるそうです。
3.問題 木は成長と共に太くなります。どの部分から太くなるでしょうか?
① 木の中心から太くなる 26人
② 中心と外側の間から 17人
③ 木の外側から太くなる 正解39人 正解率48%
[答え] ③番
[解説]
木の樹皮と木肌の間から生長します。春から秋にかけて柔らかい夏目ができて、冬に硬く締まった冬目が出来ます。それが年輪、木の杢目になります。外から見ただけでは木の内部の欠点など分かりません。数十年前に枝が折れた事や、数百年前に周りの木の枝で擦れて傷がついた跡だとか、木の欠点を見たときには、その木の歴史を想像するのも楽しいですよ。木も人間も外見からでは過去の傷は分かりません。歴史が刻まれていますよ。
4.問題 杉は、白太の部分と赤身の部分がありますがなぜでしょう?
① 若い細胞が白太で、年をとった細胞が赤身です。 正解47人 正解率57%
② 若い細胞が赤身で、年をとった細胞が白太です。 30人
③ 何となく白いのが白太で、たまたま赤くなったのが赤身です。 4人
未解答 1人
[答え] ①番
[解説]
木の外側から生長する為、外側の白太が若い細胞で、その細胞が死んでいくと赤く変化してきます。
その部分が赤身になります。若い白太の部分はでん粉質も多く虫にも弱く、腐りにも弱い部分ですが、
赤身になると虫に強く、水にも強い部位になるのです。若い40年位の杉はまだ白太が多いのですが、
高樹齢の木になると白太は少なくなります。家の構造材で使用するなら高樹齢の木が耐久性の高いのですよ。
20問中4問以上の正解者は、82人中82人です。
国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!
皆さんお待たせしました。
5月13日~16日までの4日間 「第5回ロハスデザイン大賞2010新宿御苑」で、
今回のチャレンジクイズに82人の6歳から73歳の方がチャレンジしてくれました。
当初、適材適所の会では今回のクイズは小学生から中学生が楽しく参加できて当ててもらう為の問題にしようとしましたが、
杉の素晴らしさの会のメンバーから「そんなのはつまらない」と意見が出されて、
かなりマニアックな問題を作ったつもりでしたが、私達が想像した以上に正解率が高かったですね。
もちろん全問正解者には、杉の椅子をプレゼントいたします。但し、20問正解者が複数の場合は、抽選で1名の方になります。
4問ずつ答えを解説付きで発表していきます。
1.問題 杉の樹皮(杉皮)は、昔の家屋によく使用されていました。 どの材料として使用されていたのでしょうか?
① 屋根材 正解 69人 正解率84%
② 床材 7人
③ 棚板 6人
[答え] ①番
[解説]
軽くて耐水性が高いので屋根に使用されています。環境と施工方法よっても差はありますが40年程度は、
耐久性はあるようです。近くに松の木が有ると杉皮の上に芽を出すこともあるようです。屋根材の他に、
壁などにも使用しています。杉皮は9月から10月に伐採した木から皮を剥ぎ取ります。
その後約2ヶ月山で横積みしておくと皮が発酵して熱により防虫しています。林産地によっては、
春も杉皮を取っている地域も有りますが、良い材は秋に取った杉皮です。
大地震が起きるたびに重い瓦葺の屋根が批判されていますが、瓦も杉皮も工法によっては適材適所だったのですよ。
地面に直接木を埋め込む「掘っ立て工法」の場合、台風などの大風で飛ばされる心配が無い為、
屋根を杉皮などで軽くしたのです。屋根が軽い為、地震に強い工法です。
社寺などは、石の上に柱を乗せているだけなので、大風対策で瓦で屋根を重くする必要があったのです。
地震が起きた場合は、石の上から柱がずれて建物が歩いたのですよ。どちらの日本の伝統工法も地震に強い家なのです。
2.問題 杉の葉は、ある匂いの出るものの原材料として使用しています。何の原料でしょうか?
① 蚊取り線香 20人
② お線香 正解 55人 正解率67%
③ 香水 7人
[答え] ②番
[解説]
良い香りのするお線香は樹齢60年以上の杉木から取れる葉っぱです。
樹齢40年の杉の葉と樹齢60年以上の杉の葉では、樹齢60年以上の葉のほうが柔らかいそうです。
葉を粉にする場合も、昔ながらの水車などでゆっくりと粉にすると温度が上がらずに良い香りのお線香になるそうです。
3.問題 木は成長と共に太くなります。どの部分から太くなるでしょうか?
① 木の中心から太くなる 26人
② 中心と外側の間から 17人
③ 木の外側から太くなる 正解39人 正解率48%
[答え] ③番
[解説]
木の樹皮と木肌の間から生長します。春から秋にかけて柔らかい夏目ができて、冬に硬く締まった冬目が出来ます。それが年輪、木の杢目になります。外から見ただけでは木の内部の欠点など分かりません。数十年前に枝が折れた事や、数百年前に周りの木の枝で擦れて傷がついた跡だとか、木の欠点を見たときには、その木の歴史を想像するのも楽しいですよ。木も人間も外見からでは過去の傷は分かりません。歴史が刻まれていますよ。
4.問題 杉は、白太の部分と赤身の部分がありますがなぜでしょう?
① 若い細胞が白太で、年をとった細胞が赤身です。 正解47人 正解率57%
② 若い細胞が赤身で、年をとった細胞が白太です。 30人
③ 何となく白いのが白太で、たまたま赤くなったのが赤身です。 4人
未解答 1人
[答え] ①番
[解説]
木の外側から生長する為、外側の白太が若い細胞で、その細胞が死んでいくと赤く変化してきます。
その部分が赤身になります。若い白太の部分はでん粉質も多く虫にも弱く、腐りにも弱い部分ですが、
赤身になると虫に強く、水にも強い部位になるのです。若い40年位の杉はまだ白太が多いのですが、
高樹齢の木になると白太は少なくなります。家の構造材で使用するなら高樹齢の木が耐久性の高いのですよ。
20問中4問以上の正解者は、82人中82人です。